もしもうんちが金だったら?うんちのひみつを親子で解説

かわいい茶色のうんちキャラを囲むもしまる家の親子(もしもうんちが金だったら?のアイキャッチ)

トイレでうんちをするたびに、金(きん)がザクザク出てきたら——きっと大金持ちですよね。「いいなぁ!」と思った子も多いはず。でも、じつはうんちが茶色いのにも、あの形にも、ちゃんとした理由があります。今日は、みんなが毎日出しているうんちの正体を、親子でのぞいてみましょう。ちょっと笑えて、でも「体ってすごい!」と思える話です。


もしまる君

もしもさ〜!うんちが金だったら、トイレのたびにお金持ちになれるじゃん!最高じゃない!?

なでなちゃん

もう、もしまるったら……。でも、なんでうんちって茶色いんだろう?言われてみると気になる。

ワクパパ

あはは、いいところに気づいたな。うんちの茶色にはちゃんと理由があるんだ。しかもうんちは、体の調子を教えてくれる大事なサインなんだぞ。

ぽかママ

うんちの話かぁ……。でも子どもって、こういう話が大好きよねぇ。


目次

まずクイズ!うんちの茶色は、何の色?

🌟 もしまるクイズ!

「うんちが茶色いのは、何の色でしょう?」

A)食べたものの色  B)消化を助ける「しる」が変化した色  C)血の色  D)土の色

もしまる君

ぜったいAでしょ!茶色いカレーとか食べるからだよ!

なでなちゃん

でも、白いごはんを食べても茶色いうんちが出るよね……。食べ物の色だけじゃない気がする。

ぽかママ

うーん、ママもAかと思ってたけど……なでなに言われると自信なくなってきた。

🤔 どれだと思う?タップで答え合わせ!

答えは……B)消化を助ける「しる」が変化した色! なでなちゃんの「食べ物の色だけじゃない」という気づき、大正解です。うんちの茶色は、胆汁(たんじゅう)という消化を助ける黄色っぽい「しる」が、体の中を通るうちに変化してできる色なんです。

もしまる君

えーー!食べ物の色じゃないの!?ずっとカレーのせいだと思ってた!

ワクパパ

そう。うんちが何でできているのか、順番に見ていくとよくわかるぞ。


うんちは何でできているの?

「うんち=食べたもの」と思っている人が多いですが、じつはちがいます。うんちの中身は、大きく分けて次のようなものが混ざっています。

  • 消化されなかった食べ物のカス(野菜のせんいなど)
  • (うんちの半分以上は水分)
  • 腸内細菌(ちょうないさいきん)——おなかの中にすむ小さな生き物
  • 古くなった腸のかべの細胞

おどろくのは、腸内細菌がうんちのおよそ3分の1をしめていること。この細菌たちは、食べ物を分解したり、体を守ったりしてくれる、体にとって大切な仲間です。うんちは「きたないもの」というより、体が「もういらないよ」と選んで外に出した、体からのお便りのようなものなんです。

なでなちゃん

うんちの3分の1が細菌なんて……。しかも体を守ってくれる仲間だったんだ。


食べ物がうんちになるまでの「体の中の旅」

口に入れた食べ物は、どうやってうんちになるのでしょう。じつは、体の中で1〜2日(約24〜48時間)もかけた長い旅をしています。

まずでかみくだかれ、胃(い)でドロドロにとかされます。次に小腸(しょうちょう)で、体に必要な栄養と水分が吸いとられます。ここで、消化を助ける胆汁のはたらきも活やくします。最後に大腸(だいちょう)で、残ったカスから水分がさらに吸われて、うんちの形になっていくのです。

体はこの長い旅のあいだに、「使えるもの」と「いらないもの」をていねいに分けています。うんちは、その旅のゴールにできる「いらないもの」の集まり。毎日あたりまえに出ているうんちは、体が休まず働いてくれている証拠なんですね。

もしまる君

食べたものが1日以上も旅してるの!?ぼくのおなかの中、大冒険してるんだ!

ワクパパ

そうだぞ。しかもうんちの形やかたさを見ると、その旅がうまくいったかどうかもわかるんだ。


うんちは「体の調子」を教えてくれるサイン

うんちは、体の中のようすを教えてくれる大切なサインです。たとえば、水分がたっぷりでバナナのような形のうんちが、体の調子がいいときのサインだと言われています。

コロコロとかたいうんちのときは、体の水分が足りていないのかもしれません。そんなときは、水をしっかり飲んだり、野菜や果物を食べたりするといい、と言われています。うんちをただ流してしまう前に、ちょっとだけ形を見てみる。それだけで、自分の体とちょっと仲良くなれるんです。

色も、食べたものによって変わることがあります。ほうれん草など緑の野菜をたくさん食べると少し緑っぽくなったり、ブルーベリーを食べると黒っぽくなったり。だから、うんちの色がいつもとちがっても、たいていは食べたもののせいで、心配いりません。ただし、いつもとちがう色や形が何日も続くときや、なんだか気になるときは、がまんせずにおうちの人やお医者さんに教えてくださいね。体からのサインに早く気づけることが、いちばん大事です。

ぽかママ

なるほどねぇ。うんちを見るのって、体からのお手紙を読むみたいなものなのね。


世界のびっくり!動物のうんち図鑑

動物のびっくりうんち図鑑。ウォンバットは四角いうんち、ナマケモノは1週間に1回、クジラのうんちは海の肥料になる。

うんちのふしぎは、人間だけの話ではありません。動物たちのうんちには、思わず「うそでしょ!?」と言いたくなる話がいっぱいあります。とっておきを3つしょうかいしましょう。

◆ 四角いうんちをするウォンバット
オーストラリアにすむウォンバットは、なんとサイコロみたいな四角いうんちをします。おなかの中の管(腸)に、かたい場所とやわらかい場所があって、うんちが通るうちに角ができて四角くなるのです。四角いとコロコロ転がって落ちていかないので、岩や切りかぶの上に置いて「ここはぼくの場所だよ」となかまへの目印にしていると言われています。

◆ 1週間に1回だけ!ナマケモノのうんち
木の上でのんびり暮らすナマケモノがうんちをするのは、だいたい1週間に1回だけ。しかも、わざわざ木の上から地面までゆっくり降りてきてします。その量は、なんと体重の3分の1にもなることがあるそう。地面は敵におそわれてあぶないのに、それでも降りてくる。ナマケモノにとって、うんちは1週間に1度の”命がけの大仕事”なんです。

◆ 海をゆたかにするクジラのうんち
大きなクジラのうんちは、海の生き物にとって大切な「肥料(ひりょう)」になります。うんちには鉄などの栄養がたっぷり入っていて、海の小さな植物(植物プランクトン)を育てるのです。その植物が増えると、それを食べる魚も増える。クジラのうんちひとつが、広い海の生き物みんなを支えていると言われています。

もしまる君

四角いうんち!?ぼく、ウォンバット見てみたい!すごすぎるよ〜!

ワクパパ

おもしろいだろう。うんちは『きたないもの』どころか、動物によっては目印になったり、海の栄養になったりする。生き物の数だけ、うんちのひみつがあるんだ。


【コラム】カタツムリのうんちは”食べた色”!なんで?

ぽかママ

そういえばね、カタツムリを飼ってる子が『にんじんをあげたらオレンジ、葉っぱをあげたら緑のうんちが出た』って言ってたの。なんでカタツムリは、食べたものの色がそのままうんちになるの?

これがおもしろいんです。じつは、うんちが茶色くなるのは胆汁(たんじゅう)のしくみを持っている動物だけ。人間は、食べたものが何色でも、胆汁の色が上からぬられて茶色になります。だからカレーを食べても、白いごはんを食べても、うんちは茶色ですよね。

ところがカタツムリには、この胆汁を作るしくみがありません。かわりに「中腸腺(ちゅうちょうせん)」という、人間の肝臓とすい臓を合わせたようなはたらきの器官で食べ物を消化します。でも、そこからは胆汁が出ないので、うんちを茶色に染める色素がないのです。だから、葉っぱの緑・にんじんのオレンジ・すいかの赤など、食べたものの色がそのまま通りぬけて、カラフルなうんちになります。

もしまる君

えーー!じゃあ青いものを食べたら青いうんち!?カタツムリのうんち、レインボーにできるかも!

ワクパパ

あはは、うまくいけばな。つまり茶色いうんちは、胆汁を持っている動物のしるしなんだ。うんちの色ひとつで、その生き物の体のつくりまで見えてくる。おもしろいだろう?


もしも本当にうんちが金だったら?

さて、もしまる君の空想にもどりましょう。もし本当にうんちが金だったら、お金持ちになれるのでしょうか。

じつは、これはむずかしいんです。金には栄養がまったくないので、体は金を食べても消化できません。それに金はとても重い金属。もし体の中に金がたまったら、重すぎて外に出すのも大変です。

つまり、うんちが金にならないのは、体が「いらないもの」をきちんと選んで、ちゃんと出せる形にしているから。茶色くてやわらかいうんちは、体が上手に仕事をした証拠なんです。金のうんちよりずっと、体にとってはありがたい存在なんですね。

もしまる君

なーんだ、金のうんちは出せないのか!でも、茶色いうんちのほうが体にはいいんだね。今日からちゃんと見てみる!


💡 もしまる辞典|今日のことば

胆汁(たんじゅう)かん臓で作られる黄色っぽいしる。あぶらの消化を助ける。体の中で変化して、うんちの茶色のもとになる。

腸内細菌(ちょうないさいきん)おなか(腸)の中にすむ小さな生き物。食べ物の分解を助けたり、体を守ったりする大切な仲間。

小腸(しょうちょう)・大腸(だいちょう)食べ物が通る長い管。小腸で栄養と水分を吸いとり、大腸で残りからさらに水分を吸ってうんちを作る。

消化(しょうか)食べたものを、体に取り入れられる小さなつぶに分解すること。口から始まって、腸まで続く。

中腸腺(ちゅうちょうせん)カタツムリなどの体にある、人間の肝臓とすい臓を合わせたようなはたらきの器官。ここでは胆汁を作らない。


まとめ|うんちは「体ががんばった証拠」

  • うんちは、食べ物のカス・水・腸内細菌・古い細胞でできている
  • 茶色は、消化を助ける胆汁が変化した色(食べ物の色ではない)
  • 食べ物は1〜2日かけて体の中を旅してうんちになる
  • うんちの形やかたさ・色は、体の調子を教えてくれるサイン
  • 動物のうんちもすごい——ウォンバットは四角、クジラのうんちは海の肥料になる
  • カタツムリのうんちは食べた色——胆汁のしくみがないから、食べ物の色がそのまま出る
  • 金は栄養がなく消化できない——体は「いらないもの」を上手に選んで出している
ワクパパ

うんちは、体が毎日きちんと働いてくれてる証拠なんだ。『きたない』で終わらせないで、体からのお便りだと思うと、ちょっと見方が変わるだろう?


もっと知りたくなったら 📚

うんちの話から、体の中のふしぎがどんどん見えてきましたね。この「なんで?」をもっと深めたくなったら、こんな記事もどうぞ。

👉 食べ物が体の中をどう旅するかは 食べたものはどこへ行くの?体の中の旅
👉 体のそうじのふしぎつながりで「なんで人間は笑うの?」もあわせてどうぞ(近日公開)。

体のしくみをもっと知りたくなったら、人体の図鑑が一冊あると、親子で「へぇ!」と驚きながら学べます。最後まで読んでくれてありがとうございます🌟

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生き物や科学のちいさな「なんで?」を、毎日ひとつぶやいています。親子の会話のネタ探しに、よかったらのぞいてみてください。

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この記事を書いた人

もしまる家のパパ。ふだんは科学にたずさわる仕事をしている、2児の父です。毎週末、子どもたちと公園や野山で生き物探し。趣味はテニス。難しい科学を“勉強”じゃなく“冒険”として、親子で楽しむコツを発信しています。子どもの「もしも?」「なんで?」が大好物です。

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