ねぇパパ!その小さい色の水、なに!?



ふっふっふ。ようこそ、ワクパパ魔法研究所へ。今日はな、たった100円の“ある粉”で、5つの魔法を見せてやろう



100円で魔法!?……ほんとに?タネがあるんじゃないの?



いい目のつけどころだ、なでな。魔法に見えるけど、ぜんぶ“科学”。最後にちゃんとタネあかしするぞ
きょうの主役は、100円ショップ(セリアなど)で買える食用色素=食紅(しょくべに)。ほんの少し水にとかすだけで、おうちが小さな実験室に変わります。記念すべきワクパパ魔法研究所 No.1は、台所でできる「色の魔法」5つ。準備はかんたん、後かたづけもラクなものばかりです。親子で「えっ、なんで!?」を楽しんでくださいね。
🧪 用意するもの(共通):セリアの食紅(赤・青・黄があると便利)/とうめいなコップやお皿/水/スポイトや綿棒。実験ごとの追加品は各コーナーに書いています。
⚠️ おやくそく:食紅は服やテーブルに色がつくことがあります。よごれてもいい場所&エプロンで。口に入れない・さわったら手を洗う。熱いお湯を使うときは大人といっしょに。
🔮 魔法その1:白い牛乳に、虹がはじける
うわー!色がにげていく!さわってないのに動いた!
用意するもの:白い平らなお皿/牛乳(こいものほどよく動く)/食紅 数色/食器用洗剤/綿棒
やってみよう:①お皿に牛乳をうすくはる ②まん中のほうに食紅を数色、ちょんちょんとたらす ③綿棒の先に洗剤をちょっとつけて、色の近くにそっとタッチ!
✨ タネあかし(なんで色が動くの?)
牛乳の表面は、目に見えない「うすい膜(まく)」のようにピンと張っています。これを表面張力(ひょうめんちょうりょく)といいます。洗剤がつくとその張りが一気にゆるみ、まわりへ「にげる」ように動く——そのいきおいで色もいっしょに走るんです。
💡 ここがポイント
同じことをアクリル絵の具でやると、ほとんど動きません。絵の具は水にとけにくい“つぶ”、食紅は水にとける“色素”だから。だから「色の魔法」には食紅がぴったりなんです。
🔮 魔法その2:色が、紙の橋をのぼっていく



色が上にのぼってる……水って下に落ちるものじゃないの?
用意するもの:とうめいなコップ 5〜6個/キッチンペーパー/食紅(赤・青・黄)
やってみよう:①コップを一列にならべ、ひとつおきに色水(赤・青・黄)を入れる ②間のコップは空のまま ③コップとコップの間に、橋のように折ったキッチンペーパーをかける ④30分〜数時間、同じ位置から観察!
✨ タネあかし(なんで水がのぼるの?)
紙はよく見ると、細いすき間がたくさんあるスポンジのようなもの。そのすき間を水がじわじわとのぼっていく性質を毛細管現象(もうさいかんげんしょう)といいます。やがて色が空のコップへ移り、赤+黄=オレンジ、黄+青=緑、と混ざった新しい色ができます。植物が根から水を吸い上げるのも、これと同じしくみです。
🔮 魔法その3:色の水が、4つの層にわかれる
え〜!カクテルみたい!どうして混ざらないの?
用意するもの:とうめいで細長いグラス/さとう/食紅 数色/スプーン/スポイト
やってみよう:①コップを数個用意し、さとうの量を変えた色水を作る(さとう多め=赤、少し少なめ=黄…のように)②さとうが多い(おもい)色から順に、スポイトでグラスの内側のかべを伝わせて、そ〜っと重ねる
✨ タネあかし(なんで層になるの?)
同じ量の水でも、さとうをたくさんとかすほどおもく(みっちり)なります。このおもさのつまり具合を密度(みつど)といいます。おもい水は下、かるい水は上にとどまるので、そっと重ねると混ざらずに層になるんです。
🔮 魔法その4:氷の中に、色のトンネルがほれる
氷がとけて、色のすべり台ができてる!すげー!
用意するもの:大きめの氷(お椀で作ったかたまりが◎)/塩 多め/食紅 数色/お皿
やってみよう:①お皿に氷のかたまりをおく ②上から塩をパラパラ多めにかける ③とけて溝(みぞ)ができたところに、食紅をたらす ④横からのぞいて、色が流れこむトンネルを観察!
✨ タネあかし(なんで塩でとける?)
氷は0℃でとけますが、塩がつくと、もっと冷たくてもとけ始めます。これを凝固点降下(ぎょうこてんこうか)といいます。塩をかけたところだけ先にとけて溝になり、そこへ食紅が流れこんで、氷の中に色の道ができるんです。雪の日に道路へ塩をまくのも同じ理由です。
🔮 魔法その5:お湯と冷たい水、色が広がる速さは?



同じ色を、同じだけ落とす。ちがうのは“水のあたたかさ”だけ。さあ、どっちが速いと思う?



うーん……あたたかい方が、なんだか元気そう?
用意するもの:とうめいなコップ 2つ/お湯(人肌〜ぬるめ)/冷たい水/食紅/スポイト
やってみよう:①2つのコップに、同じ高さまでお湯と冷水を入れる ②同時に、食紅を1滴ずつ落とす ③広がる速さをくらべる!
✨ タネあかし(なんで速さがちがう?)
水のつぶは、あたたかいほど元気にはやく動き回っています。色素はその動きに運ばれて広がるので、お湯のほうがブワッと速く、冷たい水はゆっくり。この「自然に広がっていく」ことを拡散(かくさん)といいます。
💡 ここがポイント
5つぜんぶに共通するのは「色がひとりでに動く・広がる」こと。魔法に見えても、その裏にはちゃんと“水のしくみ”がかくれています。これが分かると、おふろやジュースでも「あ、これ拡散だ!」と発見できるようになりますよ。
自由研究へのまとめ方(かんたん3コマ)
やってみた魔法は、次の3つを写真やメモで残すだけで、りっぱな自由研究になります。
- ① よそう:やる前に「どうなると思う?」を書く(当たっても外れてもOK)
- ② けっか:実際にどうなったかを、写真や絵で残す
- ③ きづき:「へぇ!」と思ったこと・ふしぎに思ったことを一言
大切なのは、上手にまとめることより、親子で「おもしろい!」と思いながらやること。やってみたら、ぜひ写真を「#もしまる実験」を付けてシェアしてくださいね。
💡 もしまる辞典(きょうの魔法のことば)
- 表面張力(ひょうめんちょうりょく):水のひょうめんがピンと張ろうとする力。コップのふちギリギリまで水が盛り上がるのもこれ。
- 毛細管現象(もうさいかんげんしょう):細いすき間を水がのぼっていくこと。タオルが水をすうのもこれ。
- 密度(みつど):同じ大きさでくらべたときの「おもさのつまり具合」。
- 凝固点降下(ぎょうこてんこうか):塩などをまぜると、こおる温度が下がること。
- 拡散(かくさん):色やにおいが、自然にまわりへ広がっていくこと。
🧰 もっと魔法を使いたい子へ
「もっといろんな実験がしたい!」となった子には、おうち実験キットや自由研究の本があると、週末がまるごと“小さな研究所”に変わります。1冊・1キットあるだけで、「次は何の魔法をやろう?」と子どものほうから言い出すようになりますよ。
🔖 ほかの研究ファイル(ワクパパ魔法研究所)
- なんで卵は塩水に浮くの?(No.2・近日公開)
- なんで牛乳の色が動くの?(No.3・近日公開)
- なんで塩と氷でアイスが作れるの?(No.4・近日公開)
- なんで水は紙をのぼるの?(No.5・近日公開)
- あわせて読みたい:夏休みの自由研究キットおすすめ/虫好きな子の観察グッズ・図鑑
100円で5つも魔法できた!ぼく、魔法研究所の助手になる!



採用だ、助手1号。次の魔法も、もう用意してあるぞ。お楽しみにな!






