子どもが笑う声って、本当に幸せな気持ちになりますよね。でも、そもそも人間はなぜ笑うのでしょう?くすぐられると思わず笑ってしまったり、面白い動画を見てお腹を抱えて笑ったり——笑いって、いったいどんなしくみで起きているんでしょうか。
実は、笑いには体や心にうれしい働きがたくさん隠れていると考えられています。「笑うと気分が明るくなる」と感じるのには、ちゃんと科学的な理由がありそうなんです。今日は親子で「笑い」の不思議を一緒に発見してみましょう!
もしもさ〜!ずっと笑ってたら病気が治っちゃったりするの!?



なんで笑うと体にいいの?笑いって体の中でどんなことをしてるの?



いいところに気づいたなぁ!病気を治すお薬とは別だけど、笑うと気分が明るくなって、元気が出る感じがするんだよ。実はな、笑うと体の中でいろんなことが起きてるんだ!
え〜!すごーい!笑うだけで体にいいなら、毎日もっと笑わなきゃね♪
🌟 もしまるクイズ!
笑いが体に良い理由はどれでしょう?
①筋肉が鍛えられるから ②免疫細胞が増えるから ③汗をかくから
(答えは記事の中で!)
笑うとき、体の中では何が起きてるの?
笑うとき、体の中ではとても多くのことが同時に起きています。まず、顔の筋肉が15種類以上動きます。お腹や胸の筋肉も大きく動いて、横隔膜(おうかくまく)という呼吸に使う筋肉がリズムよく収縮します。それが「ははは」という特徴的な笑い声の正体です。
さらに、笑うと脳からは「エンドルフィン」という物質が出てきます。エンドルフィンは「脳内の幸せ物質」とも呼ばれていて、痛みを和らげたり、気持ちをポジティブにしたりする働きがあります。マラソンを走ったあとに「辛いのに気持ちいい!」という「ランナーズハイ」という状態になるのも、このエンドルフィンの働きです。笑うだけで、同じような幸せ物質が出るなんて驚きですよね。


えーー!!すげぇ!!笑うだけでマラソンみたいな気持ちよさが出るの!?



実はな、笑いで出るエンドルフィンの量はちょっと少ないけど、毎日笑うことで積み重なっていくんだ。だから笑いの多い人は気持ちが安定しやすいんだぞ
また、笑うとストレスホルモンの一種「コルチゾール」が減るという研究もあります。コルチゾールは体を緊張させることがあるホルモンです。笑いでこれが減ると、体がリラックスしやすくなると考えられています。
🤔 どれだと思う?タップで答え合わせ!
笑いで「免疫細胞」が増えるって本当?クイズの答え
クイズの答えは②「免疫細胞が増えるから」です!笑いの体への良い効果の中でも、とくに注目されているのが「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」が増えるという発見です。
NK細胞は体の中にいるガードマンのような細胞で、ウイルスに感染した細胞や、がん細胞になりそうな細胞を見つけてやっつける役目を持っています。風邪をひきにくい体を作るのにも大きく関係しています。





ナチュラルキラー細胞って名前がかっこいい!それが笑うと増えるの!?



そうなんだ!吉本興業と大阪大学が一緒に研究した実験があってな、お笑いの漫才を見た患者さんのNK細胞の活性が上がったというデータが出たんだよ
お笑いを見るのって、体にいいことだったんだね!
笑いを大切にする取り組みは、病院でも行われることがあるそうです。たとえば、入院中の子どものところにピエロが来て笑わせ、患者さんの気持ちを明るくする取り組みをしている病院もあるそうです。笑いは、心と体にうれしい働きをしてくれそうですね。
笑いはどこからくるの?脳のしくみ
「おかしい」「楽しい」と感じて笑うとき、脳ではどんなことが起きているのでしょうか。笑いに関係する脳の部分はいくつかあります。まず「大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)」という感情に関わる部分が活発になります。次に、声を出して笑うための「運動皮質(うんどうひしつ)」も動きます。
「なぜ面白いと笑うの?」という疑問には、実はまだ科学者が研究中の部分が多くあります。一説には「予想外の展開(オチ)」が来たとき、脳がそのズレを感知して笑いに変換するといわれています。ギャグや駄洒落(だじゃれ)が面白いのも、「ちょっと予想外だった!」という驚きが関係しているかもしれません。
じゃあ、くすぐったいのはなんで笑えるの?面白いわけじゃないじゃん!



実はな、くすぐりで笑うのは面白くて笑うのとはちょっと別なんだ。皮膚の感覚が脳に素早く伝わって、”危険じゃない刺激”として処理されるときに笑いが起きるという説があるんだよ



だから自分でくすぐっても笑えないんだ!自分の手の動きは脳がわかってるから、予想外じゃないんだね
自分でくすぐっても笑えないのは本当で、脳が「これは自分の手だ」と先に知ってしまっているため、驚きが生まれないからだといわれています。脳はとても賢く、笑いの種類によってちゃんと処理を変えているんですね。
動物も笑うの?チンパンジーやネズミの笑い
笑うのは人間だけでしょうか?実は、人間に近い動物たちも笑うことが発見されています。チンパンジーやゴリラなどの類人猿(るいじんえん)は、くすぐられたりじゃれ合ったりするとき、「ハッハッ」という呼吸音を出します。これは人間の笑い声と同じしくみで起きているといわれています。
もっと驚くのはネズミです。アメリカの研究者がネズミをくすぐると、ネズミは人間には聞こえない高い音(超音波)を出すことを発見しました。この音が出ているときネズミはじゃれ合いを求めてくるので、喜びや楽しさを表現しているのではないかと考えられています。もしかしたら「笑い」は人間だけのものではないかもしれません。


ネズミが笑ってるなんて、かわいすぎる〜!
ネズミが笑うの!?その声、聞いてみたい〜!



超音波だから人間の耳では聞こえないけどな。でも、楽しいと感じる気持ちは動物も持っているかもしれないって、科学者たちも本気で調べてるんだ
「つくり笑い」でも体にいいの?
ここで気になるのが「つくり笑い」の効果。本当に面白くないけど、とりあえず笑顔を作ってみたら体にいいのでしょうか?実は、研究によるとある程度の効果はあるといわれています。
「顔面フィードバック仮説(かめんフィードバックかせつ)」という考え方があります。これは「笑顔を作ると、顔の筋肉の動きが脳に伝わって、少しだけ気持ちも明るくなる」というものです。表情が感情に影響を与えるというわけです。



でも気持ちが伴ってないつくり笑いって、なんかちょっと違う気もするなあ



鋭いな!つくり笑いの効果は本当の笑いより小さいことが多い。でもまったくゼロではないんだ。だから、気持ちが乗らなくても笑顔でいることには意味があるかもしれないんだよ
「笑う門には福来たる」ということわざが昔からあるように、人々は経験的に笑いの力を知っていたのかもしれません。科学がそれを少しずつ証明してきているとも言えます。ただし、本当に楽しくて笑える環境を作ることが、体にとって一番よいのは間違いありません。
笑いはコミュニケーションのツールでもある
笑いには体の健康効果だけでなく、人と人をつなぐ大切な役割もあります。研究によると、人間が笑う場面の多くは「一人で何かを見て面白いと思ったとき」より「誰かと一緒にいるとき」だということがわかっています。笑いはコミュニケーションの一部なのです。
たとえば、赤ちゃんが生後2〜3ヶ月になると笑い始めます。これは「社会的微笑(しゃかいてきびしょう)」と呼ばれ、周りの人と関係を築くための大切な一歩です。笑顔を見せることで「私はあなたに敵意はありませんよ、仲良くしましょう」というサインを送っているともいえます。
赤ちゃんの笑顔って本当に癒される〜!あれは仲良くしようのサインだったんだね
だからクラスで面白いこと言うと友達が集まってくるのか!笑いって友達作りにも使えるんだ!



その通り!笑いを共有できる人とは仲良くなりやすいんだぞ。だから、家族でいっぱい笑える時間って本当に大切なんだ
笑いは「情動伝染(じょうどうでんせん)」といって、伝わりやすい性質があります。誰かが笑っているのを見ると、自分も笑いたくなってきませんか?これは脳の「ミラーニューロン」という細胞が、他の人の感情を自分のことのように感じさせるためだといわれています。笑いは一人より二人、二人より家族全員で笑うほど、その輪が広がっていくものなのです。
💡 もしまる辞典
NK細胞(ナチュラルキラー細胞):体の中に住んでいるガードマンのような免疫細胞。ウイルスに感染した細胞やがん細胞になりそうな細胞を見つけてやっつける役目を持つ。笑うことでこのNK細胞が活発になることが研究で示されている。
エンドルフィン:脳から出る「幸せホルモン」の一つ。痛みを和らげたり、気持ちをポジティブにしたりする働きがある。笑ったり運動したりすることで分泌される。「脳内麻薬」とも呼ばれることがある。
顔面フィードバック仮説:顔の表情が気持ち(感情)に影響を与えるという考え方。笑顔を作ると顔の筋肉の動きが脳に信号を送り、少しだけ気持ちも明るくなるという説。「感情が表情を作る」だけでなく、「表情も感情に影響する」ということ。
まとめ:笑いは心と体にうれしい働きをしてくれる!
今日発見したことをまとめてみましょう。笑うと体の中ではたくさんのことが起きていると考えられています。NK細胞(免疫細胞)が活発になり、エンドルフィンという幸せ物質が出て、ストレスホルモンが減るという研究もあります。笑いは、気持ちを前向きにして、体をほっとリラックスさせてくれる、うれしい働きをしてくれそうですね。
チンパンジーやネズミも笑い声に近いものを出すことがわかっていて、笑いは動物の進化の中でとても重要な役割を持ってきたのかもしれません。また、「つくり笑い」でもある程度の効果があることや、笑いは人と人をつなぐコミュニケーションのツールであることもわかりました。
毎日の家族の時間の中に、思いきり笑える瞬間をたくさん作ってあげてください。子どもの笑顔は体にも心にも、そして親御さんにとっても何物にも代えられない宝ものです。
笑うだけでこんなにいいことだらけ!?ぼく、今日からいっぱい笑うことにする!



なんか不思議〜!笑いって奥が深いね。動物も笑うって知らなかった!



科学ってな、”わからない”から面白いんだ。笑いのしくみも、まだまだ研究中のことがたくさんあるんだぞ!
今日から毎日いっぱい笑おう!笑顔でいると、気持ちが明るくなるね
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