「まだわかっていないこと」が科学者にはたくさんある、って知ってた?

「科学者って、なんでも知っているすごい人」——そんなイメージがありませんか?でも実は、科学者でも「まだわからないこと」が、世界にはたくさんあるのです。

夢を見る理由、宇宙の95%の正体、深海の奥、恐竜の本当の色……。これらはどれも、世界中の科学者がいまも研究を続けているナゾです。「わからない」って、実はとてもワクワクすること。今日はそのお話をしましょう。

もしまる家の「なんで?」から、科学の楽しさのひみつを一緒にのぞいてみましょう!


もしまる君

もしもさ〜!科学者ってなんでも知ってるんでしょ!?世界のこと、ぜんぶわかってるんだよね!?

なでなちゃん

ほんとに『ぜんぶ』わかってるのかな……?まだわからないことも、あったりして。なんで?

ぽかママ

言われてみれば、わからないことって、まだまだありそうよね〜!

ワクパパ

なでな、するどいなぁ!実はな、科学者でも『わからないこと』だらけなんだ。でもそれが、科学のいちばん面白いところなんだぞ!


目次

まずはクイズ!人類がわかっている宇宙は、どのくらい?

🌟 もしまるクイズ!

「宇宙のうち、人類が正体をわかっているのは、どのくらいでしょう?」

A)約95%  B)約60%  C)約30%  D)約5%

もしまる君

科学者すごいから、ほとんど!Aの95%!

なでなちゃん

パパが『わからないことだらけ』って言ってたから……Dかも?

🤔 どれだと思う?タップで答え合わせ!

答えは……D)約5%!

なんと、人類が正体をわかっている宇宙は、たったの約5%。残りの95%は、まだ正体不明なのです。この「95%のナゾ」には、世界中の科学者がいまも頭をかかえているとんでもない秘密がかくれています。さっそく見ていきましょう!


宇宙の95%は、正体不明の「ダークなもの」

わたしたちが知っている、星や地球やわたしたちの体——こうした「ふつうの物質」は、宇宙全体のたった約5%しかありません。

残りの約95%は、目には見えず、正体もよくわからない、ふしぎなもので満たされています。科学者はそれに名前をつけました。

宇宙の成分割合正体
ふつうの物質(星・地球・わたしたち)約5%わかっている
ダークマター約27%ほぼ謎
ダークエネルギー約68%ほぼ謎
宇宙の成分の割合:わかっているのは約5%だけで、残りはダークマター・ダークエネルギーという正体不明のもの

「ダークマター」「ダークエネルギー」と名前はあるけれど、それが何なのかは、まだほとんどわかっていません。宇宙のほとんどは、ナゾに包まれているのです。

もしまる君

えーー!宇宙のほとんどが『正体不明』なの!?名前はあるのに中身がわからないって、すごい!!

ワクパパ

そうなんだ。これだけ科学が進んでも、宇宙の95%はまだナゾ。だからこそ、いまも世界中で研究が続いてるんだよ。


身近なところにも、ナゾはいっぱい

ナゾは、はるか遠い宇宙だけの話ではありません。実は、とても身近なところにも「まだわからないこと」があふれています。

  • なんで夢を見るの?……記憶の整理説など諸説あるが、はっきりした正解はまだない
  • 「意識」って何?……自分が自分だと感じるしくみは、まだ解明されていない
  • 深海の奥には何がいる?……地球の深海の約80%は、まだ調べられていない
  • 恐竜は本当は何色だった?……ほとんどの恐竜の色は、化石からはわからない
身近なまだわからないこと:夢・意識・深海・恐竜の色

毎晩見ている夢のことも、自分の頭の中の「意識」のことも、まだ完全にはわかっていない。足元の海の底にも、まだ見ぬ世界が広がっている。ナゾは、すぐそばにもたくさんあるのです。

なでなちゃん

夢のことも、深海のことも、まだわからないんだ……身近なのに、ナゾだらけ!

ぽかママ

わからないことがこんなにあるって、なんだかちょっとワクワクしてきたわ〜。


深海のひみつ——地球の海の80%はまだ未探索

「まだわからないこと」は、はるか宇宙だけの話ではありません。地球の「すぐそこ」にも、ほとんど知られていない場所があります。それが深海(しんかい)です。

地球の海の面積は地表の約71%をしめていますが、そのうち人類がまだ詳しく調べていない部分は約80%以上にのぼると言われています。なんと、地球の海の底よりも、月の表面のほうがくわしく地図になっているくらいです。これは、月は宇宙からレーダーやカメラで全体を一気に見わたせるのに対し、深海は光も電波も届きにくく、深くもぐる特別な船でしか近づけないから。だから、すぐそこにある海の底が、はるか遠い月よりもナゾだらけなのです。

深海には太陽の光が届かず、気温は2℃前後。水圧は深さ1万mの場所で1,000気圧以上にもなります。これはどのくらいかというと、指の先っぽにゾウを100頭くらいのせたときの重さ。そんなおしつぶされそうな場所なのに、ちゃんと生き物がくらしています

深海には、おどろくような生き物がいます。頭の上に光るちょうちんをぶら下げてエサをおびきよせるチョウチンアンコウや、体をピカピカ光らせて泳ぐ発光する魚、ガラスのように透けたエビなど、まるで別の星の生き物のような姿をしています。

特に有名なのが「熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)」。海底の割れ目から熱い水と化学物質が噴き出している場所です。太陽光がなくても、化学エネルギーをもとに生き物が生きている——これは「地球以外の星に生命がいるかもしれない」という可能性の根拠のひとつにもなっています。

もしまる君

月よりも地球の海のほうがわかってないって……え!?足元のほうがナゾなの!?

ワクパパ

深海は宇宙と同じくらい、今も研究が続いている未知の世界なんだ。ここに新しい生き物や、生命の起源のヒントがかくされているかもしれないんだよ。


「わからない」があるから、科学はおもしろい

「わからないなんて、こまったことだ」と思うかもしれません。でも、科学者にとっては逆。「わからない」があるからこそ、次の研究が生まれるのです。

科学は、こんなふうにぐるぐるとめぐっています。

① 「なんでだろう?」と疑問を持つ → ② 「こうかも?」と予想を立てる → ③ 実験・観察してたしかめる → ④ 結果を考える → ⑤ また新しい「なんで?」が生まれる……

科学のサイクル:なんで?→予想→実験・観察→結果→また新しいなんで?

歴史に名を残した大発見も、すべて「なんでだろう?」から始まりました。ニュートンは「なんでリンゴは落ちるの?」から重力を、パスツールは「なんで食べ物がくさるの?」から細菌を、ファラデーは「なんで磁石を動かすと電気が生まれるの?」から電磁誘導を発見しました。みんな最初は、だれもが持てる素朴な疑問からスタートしています。科学の入り口は、いつでも「なんで?」なのです。

ワクパパ

科学ってな、”わからない”から面白いんだ。答えが全部わかっていたら、研究することがなくなっちゃうだろ?

もしまる君

じゃあ、ぼくの『なんで!?』も、科学の入り口ってこと!?

ワクパパ

その通り!もしまるの『もしも?』も、なでなの『なんで?』も、ぜんぶ立派な科学の第一歩なんだ。


まとめ|「なんで?」は、科学の入り口だった!

  • 科学者でも「まだわからないこと」がたくさんある
  • 人類がわかっている宇宙はたったの約5%
  • 残り95%はダークマター・ダークエネルギーという謎
  • 夢・意識・深海・恐竜の色など、身近にもナゾがいっぱい
  • 「わからない」があるから、次の研究=科学が生まれる
  • 子どもの「なんで?」「もしも?」は、科学の入り口
なでなちゃん

わからないことって、こまることじゃなくて、ワクワクのもとなんだね。ちゃんとわかった!

もしまる君

ぼく、これからも『なんで!?』っていっぱい言う!それが科学の入り口なんだもんね!

ワクパパ

いいぞ、その調子だ。世界はナゾだらけ。だからこそ、知るって、ワクワクするんだ!


💡 もしまる辞典|今日のことば

ダークマター

目には見えないのに、たしかに宇宙にあると考えられている、正体不明のもの。宇宙の約27%をしめている。何でできているかは、まだわかっていないよ。

ダークエネルギー

宇宙をどんどん広げている、と考えられている正体不明のエネルギー。宇宙の約68%をしめている。これもまだ大きなナゾなんだ。1990年代末に、宇宙の膨張速度が加速していることが発見されてノーベル物理学賞が授与された。その加速の原因として「ダークエネルギー」という概念が生まれたが、正体の解明は現在も続いているよ。「宇宙の95%がわからない」という事実は、科学が発展するほど新しいナゾが生まれることも示しているんだ。

仮説(かせつ)

「こうかもしれない」という予想のこと。科学では、まず仮説を立てて、実験や観察でたしかめていくよ。まちがっていても、それが次の発見につながるんだ。科学の歴史は「間違った仮説が正しく修正されていく」歴史でもある。「地球が宇宙の中心」→「太陽が中心」→「銀河の外れにある恒星の周りを地球が回っている」という発見の積み重ねが、現在の天文学の基礎になっているよ。

深海(しんかい)

水深200m以上の、太陽の光が届かない海の底のこと。地球の海の約80%はまだ詳しく調べられていない。気圧が非常に高く、温度は低いが、熱水噴出孔の周りには独特の生き物が集まっている。深海魚の中には、自分で光を出す発光魚や、大きな口と胃を持つグロテスクな姿のものも多い。宇宙よりもミステリアスな「地球の内側」とも呼ばれるよ。

熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)

海底の割れ目から、地球内部の熱で温められたお湯や化学物質が噴き出している場所のこと。周辺の水温は数百℃になることもある。これほどの高温でも水が沸騰しないのは、深海の強い水圧(すいあつ)によって液体のままでいられるためだ。太陽の光がまったく届かない場所なのに、化学物質をエネルギーにして生きるバクテリアを起点とした生態系が存在する。「太陽がなくても生き物は存在できる」という事実は、宇宙の他の星に生命がいる可能性を示す証拠のひとつとして注目されているよ。

意識(いしき)

自分が自分だと感じたり、ものを考えたりする心のはたらき。脳のどこでどう生まれるのか、実はまだ科学でも解き明かされていないよ。


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👉 「恐竜の色」のナゾは、「もしも恐竜がまだいたら、今の世界はどうなってた?」でも触れています。あわせてどうぞ。

最後まで読んでくれてありがとうございます!次の「もしも?」「なんで?」でもお会いしましょう🌟

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Xでも、もしまる

生き物や科学のちいさな「なんで?」を、毎日ひとつぶやいています。親子の会話のネタ探しに、よかったらのぞいてみてください。

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この記事を書いた人

もしまる家のパパ。ふだんは科学にたずさわる仕事をしている、2児の父です。毎週末、子どもたちと公園や野山で生き物探し。趣味はテニス。難しい科学を“勉強”じゃなく“冒険”として、親子で楽しむコツを発信しています。子どもの「もしも?」「なんで?」が大好物です。

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