キャンプの夜や、空気のすんだ冬の夜空を見上げると、数えきれないほどの星がきらきらと光っています。「あの星は、なんで光っているんだろう?」——子どもと一緒に夜空を見ながら、ふと考えたことはありませんか?
そして、もうひとつおどろきの事実があります。実は、毎日わたしたちを照らしてくれる太陽も「星」のなかまなんです。「えっ、太陽が星?」と思った方、ぜひ最後まで読んでみてください。
もしまる家の「なんで?」から、星のひみつを一緒にときあかしましょう!
もしもさ〜!星ってなんでピカピカ光ってるの!?電気がついてるの!?



電気じゃないと思うけど……じゃあ、なんで自分で光れるんだろう?なんで??
言われてみれば、星って遠いのにあんなに光ってるの、ふしぎよね〜!



いい疑問だなぁ!実はな、星はとてつもないエネルギーで自分から光ってるんだ。しかも——毎日見てる太陽も、その星のなかまなんだぞ!
まずはクイズ!太陽は何のなかま?
🌟 もしまるクイズ!
「毎日わたしたちを照らす太陽は、次のうちどれ?」
A)星のなかま B)月のなかま C)地球のなかま(惑星) D)どれでもない特別な存在
太陽は特別だからD!だって一番明るいもん!



パパが『星のなかま』って言ってたから……Aかな?
🤔 どれだと思う?タップで答え合わせ!
答えは……A)星のなかま!
太陽は、夜空に見える星と同じ「自分で光る星」です。なぜ太陽だけあんなに大きく明るく見えるのか、その理由もあわせて見ていきましょう。
星が光る正体は「核融合」というパワーだった!


星が自分で光れるのは、星の中心で核融合(かくゆうごう)という、すさまじいパワーの反応が起きているからです。
むずかしそうな言葉ですが、しくみはこうです。星の中心では、水素(すいそ)という軽い気体が、ぎゅうぎゅうに押しつぶされています。すると、水素どうしがくっついてヘリウムという別の気体に変わります。このとき、ものすごく大きな光と熱のエネルギーが生まれるのです。
このエネルギーが、星をピカピカと光らせています。電気でも炎でもなく、星じたいが巨大なエネルギーの工場になっているんですね。
えーー!星って、自分の中でエネルギーを作って光ってるの!?すごすぎ!!



そうなんだ。太陽もまったく同じしくみで光ってる。だから太陽は『地球にいちばん近い星』なんだよ。
太陽が大きく見えるのは「近いから」
「でも、太陽だけあんなに大きいよ?」と思いますよね。実は、太陽は星の中では中くらいの大きさ。とくに大きい星ではありません。
太陽が大きく明るく見えるのは、ほかの星にくらべて地球にとても近いから。夜空の星は、太陽よりずっと遠くにあるので、小さな点にしか見えないのです。中には、太陽より何百倍も大きい星もあります。
近くのろうそくが、遠くの大きな街灯より明るく見えるのと同じこと。「近い」というだけで、太陽は特別に見えているんですね。



太陽が特別なんじゃなくて、近いから大きく見えてただけなんだ……!
星の色のなぞ——赤と青、どっちが熱い?


夜空をじっくり見ると、星には少しずつ色のちがいがあります。赤っぽい星、白っぽい星、青白い星——。実はこの色のちがいは、星の表面の温度を表しているんです。
| 星の色 | 表面の温度 |
|---|---|
| 赤・オレンジ | 低め(約3,000〜5,000℃) |
| 黄色(太陽はここ) | 中くらい(約6,000℃) |
| 白・青白 | 高い(約10,000℃以上) |
火を思い出してみてください。弱い火は赤く、強い火は青白くなりますよね。星もそれと同じで、青白い星のほうが熱いのです。「赤いほうが熱そう」と思いがちですが、逆なんですね。
えっ!赤より青のほうが熱いの!?逆だと思ってた〜!
コンロの火も、強くすると青くなるものね。星も同じなんだ〜!
太陽の寿命はあと50億年——星にも「一生」がある
星は永遠に輝き続けるわけではありません。核融合で使う「燃料(水素)」には、限りがあるからです。
太陽は今から約46億年前に誕生しました。中心の核融合によって、毎秒約6億トンの水素をヘリウムに変え続けています。現在はちょうど「中年期」——あと約50億年で水素が尽きると考えられています。
水素が尽きた太陽は、外側がどんどん膨らんで赤色巨星(せきしょくきょせい)と呼ばれる状態になります。そのとき太陽の大きさは今の100倍以上になり、地球はその内部に飲み込まれると言われています。その後、外側のガスを吹き飛ばして中心の小さな芯だけが残った白色矮星(はくしょくわいせい)になっていきます。
太陽もいつかなくなっちゃうんだ……でも50億年後なら、まだまだ安心だね!



そう。50億年後のことを心配するより、今の太陽の光に感謝する。星の一生を知ると、今この瞬間が輝いて見えてくるだろ?
太陽が小さく見える!?宇宙の巨大な星たち


太陽は「中くらいの大きさの星」と言いましたが、宇宙にはとてつもなく大きな星もあります。
| 星の名前 | 太陽の何倍の大きさ? | 特ちょう |
|---|---|---|
| 太陽 | 1倍(基準) | 地球からいちばん近い恒星 |
| アンタレス | 約700倍 | さそり座の心臓の赤い星 |
| ベテルギウス | 約700〜1,000倍 | オリオン座の赤い星。いつか超新星爆発する可能性がある |
| UY Scuti | 約1,700倍 | 現在知られている中で最大級の星 |
もし太陽の位置にアンタレスを置いたとしたら、地球はその内部に飲み込まれてしまいます。宇宙には、わたしたちの想像をはるかにこえた巨大な存在がたくさんあるのです。



太陽を1,700倍にした星があるの!?太陽のほうが小さく見えるなんて……宇宙ってほんとに広い!
流れ星の正体は、星じゃなかった!
夜空をすーっと流れる「流れ星」。願いごとをする人も多いですよね。でも実は、流れ星は星ではありません。
流れ星の正体は、宇宙にただよう小さなチリや岩のかけら。それが地球の空気にものすごい速さで飛び込むと、空気とこすれて熱くなり、光りながら燃えるのです。これが、流れ星が光って見える理由です。
つまり、夜空に光る「星」と「流れ星」は、まったく別のもの。光るしくみもちがうのですね。



流れ星って、星が落ちてるんじゃなくて、小さなチリが燃えてたんだ……!



そうなんだ。願いごとの正体は、宇宙のチリだったんだな(笑)。でもロマンがあっていいだろ?
夜空のミニ疑問——星はなんでチカチカ瞬くの?
最後に、夜空を見ていると子どもがよく口にする、小さな疑問にも答えておきましょう。
星をじっと見ると、ピカピカと瞬(またた)いて見えますよね。これは星そのものが点滅しているわけではなく、地球をつつむ空気のゆらぎのせいです。星の光が、ゆらゆら動く空気の中を通りぬけるときに少しずつ曲げられて、明るさがちらちら変わって見えるのです。空気のゆらぎが少ない高い山の上では、星はあまり瞬かず、くっきり見えますよ。
もうひとつ。「昼間は星がない」と思っていませんか?じつは、昼の空にも星はちゃんとあります。ただ、太陽の光が明るすぎて見えないだけ。太陽がしずむと、かくれていた星たちがいっせいに姿をあらわすのです。
昼間も星は空にあるの!?見えないだけで、ずっとそこにいたんだ!



そうなんだ。瞬くのは空気のいたずら。星のことを知ると、夜空のチカチカひとつにも理由が見えてくるだろ?
まとめ|星は、自分でかがやくエネルギーの工場だった!
- 星は核融合(水素→ヘリウム)のエネルギーで自分から光っている
- 太陽も星のなかま。地球にいちばん近い星
- 太陽が大きく見えるのは近いから。大きさは中くらい
- 星の色は表面の温度を表す(赤=低温/青白=高温)
- 流れ星は星ではなく、宇宙のチリが空気とこすれて燃える現象
- 太陽の寿命はあと約50億年。今はちょうど中年期のはじまり



星って、ただきれいなだけじゃなくて、自分でエネルギーを作る工場だったんだね。ちゃんとわかった!
今夜さっそく夜空を見て、赤い星と青い星をさがす〜!



いいなぁ、それ!色を見るだけで星の温度がわかる。知ると、夜空がぜんぜんちがって見えるぞ。知るって、ワクワクするだろ?
💡 もしまる辞典|今日のことば
核融合(かくゆうごう)
軽い気体(水素)どうしがくっついて、別の気体(ヘリウム)に変わること。このとき、ものすごく大きな光と熱のエネルギーが生まれる。星はこのパワーで光っているよ。太陽では毎秒約6億トンの水素がヘリウムに変わっており、そのわずかな質量の差がエネルギーになっている(アインシュタインの有名な式「E=mc²」がこれを示している)。核融合のエネルギーを地球上で安全に使う「核融合発電」は、科学者が長年研究している夢のエネルギー技術だよ。
水素(すいそ)・ヘリウム
どちらも、とても軽い気体。星の中では水素がヘリウムに変わる核融合が起きている。ヘリウムは、声が高くなる風船のガスとしても知られているよ。宇宙の元素の約74%は水素、約24%はヘリウムで、残りの2%がその他のすべての元素(鉄・酸素・炭素など)。つまり「地球にあるすべての物質」は宇宙全体から見るとほんのわずか。わたしたちの体をつくる炭素や鉄も、もとをたどれば過去の星の核融合でつくられたものだよ。
恒星(こうせい)・惑星(わくせい)
自分で光る星を「恒星」(太陽もこれ)、自分では光らず恒星のまわりを回る星を「惑星」(地球はこれ)というよ。月は地球のまわりを回る「衛星」だよ。
赤色巨星(せきしょくきょせい)・白色矮星(はくしょくわいせい)
星が寿命の終わりに向かうときの姿のこと。水素が尽きた星は外側が膨らんで赤色巨星になり、その後外側のガスを吹き飛ばして、小さく白く光る白色矮星になる。太陽もあと約50億年後には同じ道をたどると考えられているよ。
光年(こうねん)
星までのきょりを表す単位。「光が1年かけて進むきょり」のことだよ。光は1秒で地球を約7周半もするほど速いのに、その光でも1年かかる——それくらい星は遠いんだ。だから夜空の星の光は、何十年も前に出た「星の昔のすがた」なんだよ。
流れ星(ながれぼし)
宇宙のチリや岩のかけらが、地球の空気に飛び込んで、こすれて燃える現象。本物の星ではなく、一瞬だけ光って消えるんだ。
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👉 太陽のすごさは、「もしも太陽がなくなったら、地球はどうなるの?」でもくわしく紹介しています。キャンプの夜なら「キャンプで見つけた生き物」もどうぞ。
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最後まで読んでくれてありがとうございます!次の「もしも?」「なんで?」でもお会いしましょう🌟





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