なんで夏の空に入道雲ができるの?もくもく雲のひみつ

article-107-nyudogumo eyecatch

夏の青空に、ソフトクリームみたいにもくもくとそびえ立つ大きな雲。あれ「入道雲」といいます。ほかの季節ではあまり見ないのに、どうして夏の空にだけ、あんなに大きな雲ができるのでしょう。

実はあの雲、地面から空へのぼる”空気のエレベーター”が作っているんです。今日はもしまる家と一緒に、夏の空の大現象をのぞいてみましょう。


もしまる君

わあ、あの雲でっかい!ソフトクリームみたい!のぼれそう!

なでなちゃん

ほんとに大きいね。でも、なんで夏だけあんなにもくもくするんだろう?

ワクパパ

いいところに気づいたな。あれはな、地面から空へぐんぐんのぼる空気が作ってるんだ。夏はそのエレベーターの力が強いんだよ。

ぽかママ

雲にエレベーター?なんだかワクワクしてきた。


目次

まずクイズ!入道雲は、どれくらいの高さまでのびる?

🌟 もしまるクイズ!

「大きく育った入道雲は、いちばん高いところでどれくらいの高さまでのびるでしょう?」

A)50メートルくらい  B)500メートルくらい  C)10キロメートルくらい  D)100キロメートルくらい

もしまる君

うーん、500メートル!ビルより高いくらいでしょ?

なでなちゃん

あんなに空を見上げるくらい大きいんだから……もっともっと高い気がする。ジェット機くらいまでいくんじゃない?

ぽかママ

50メートル……はさすがに低いわよね。ママも見当がつかないなぁ。

🤔 どれだと思う?タップで答え合わせ!

答えは……なでなちゃんの予想どおり、C)10キロメートルくらい。大きく育った入道雲は、高さ10キロメートル以上にもなります。これはジェット機が飛ぶ高さと同じくらい。空にできる、とてつもなく背の高い雲なんです。

なでなちゃん

やっぱり!あんなに見上げるんだから、すごく高いと思った!

ワクパパ

よく気づいたな。なんでそんなに高くのびるのか、順番に見ていこう。


入道雲を作るのは「空気のエレベーター」

夏の強い日ざしは、地面をぐんぐん温めます。すると、地面の近くの空気もあたたかくなります。

あたたかい空気は、まわりよりも軽いので、上へ上へとのぼっていきます。おふろのお湯が上のほうだけ熱いのと同じで、あたたかいものは上にいくのです。この上へのぼる空気の流れを「上昇気流(じょうしょうきりゅう)」といいます。

のぼっていく空気には、目に見えない水(水蒸気)がたっぷりふくまれています。空の高いところは冷たいので、のぼった水蒸気は冷やされて、小さな水や氷のつぶに変わります。この つぶが集まったものが、雲の正体です。

もしまる君

じゃあ、あのもくもくは、地面からのぼった空気が空で冷えてできたの!?

ワクパパ

そのとおり。夏は日ざしが強いから、のぼる力(エレベーター)がとくに強い。だから雲がどんどん上へ育って、あんなに大きくなるんだ。


入道雲ができる仕組み(地面の熱→上昇気流→雲)の図解

もくもくの中では、何が起きているの?

入道雲の中は、はげしい上昇気流でいっぱいです。まるで空気のエレベーターが何台も動いているような状態で、水や氷のつぶが上へ下へと激しく動き回っています。

つぶどうしがぶつかって大きくなり、重くなって支えきれなくなると、雨として落ちてきます。これが夏の夕立のもと。さらに、つぶがぶつかり合ううちに電気がたまって、が鳴ることもあります。

なでなちゃん

じゃあ、入道雲が出てきたら、夕立や雷に気をつけたほうがいいんだね。

ワクパパ

そう。大きな入道雲は”お天気の変わるサイン”なんだ。外で遊んでいて空がもくもくしてきたら、早めにおうちへ戻る合図だよ。


てっぺんが平らな雲を見つけたら?

入道雲がぐんぐん育って、これ以上のぼれない高さ(空の”天井”)まで達すると、てっぺんが横に広がって平らな形になります。上へ行けなくなった空気が、横へ広がるからです。

この形は、金づちを打つ台(かなとこ)に似ているので「かなとこ雲」と呼ばれます。もし雲のてっぺんが平らに広がっていたら、それは雲がとても高く、しっかり育ちきった証拠。夕立や雷がすぐそこまで来ているサインでもあります。

なでなちゃん

てっぺんの形を見るだけで、雲がどれくらい育ったか分かるんだ!今度さがしてみる!

ワクパパ

いい観察だ。空は、見るポイントを知っているだけで、いろんなことを教えてくれるんだよ。


入道雲の高さとかなとこ雲の図解

💡 もしまる辞典|今日のことば

入道雲(にゅうどうぐも)
夏によく見られる、もくもくと背の高くそびえ立つ雲。正しくは「積乱雲(せきらんうん)」という。夕立や雷をもたらすことが多い。

上昇気流(じょうしょうきりゅう)
あたたかい空気が上へのぼっていく流れのこと。夏は日ざしが強いので上昇気流も強くなり、雲が大きく育つ。

水蒸気(すいじょうき)
目に見えない、気体になった水のこと。空の高い冷たいところで冷やされると、小さな水や氷のつぶになって雲になる。


まとめ|入道雲は、夏の「空気のエレベーター」が作る雲

  • 入道雲は、夏の強い日ざしで温められた空気が上へのぼって(上昇気流)できる
  • のぼった水蒸気が高い空で冷やされ、水や氷のつぶになって雲になる
  • 大きく育つと高さ10キロメートル以上にもなる
  • 中でつぶがぶつかって夕立や雷を起こすことがある
  • 大きな入道雲はお天気が変わるサイン
もしまる君

今度もくもく雲を見たら、”空気のエレベーターが動いてる!”って思う!

ワクパパ

いいね。空を見上げるだけで、天気のことがちょっと分かるようになるよ。


もっと知りたくなったら 📚

入道雲は、毎日空を見上げて記録するだけで、りっぱな自由研究になります。「どんな日に大きくなるか」「そのあと夕立が来たか」を1週間メモしてみてください。

👉 ほかの「なんで?」から自由研究のテーマをさがすなら 自由研究のテーマが決まらない小学生へ|なんで科学21選
👉 同じ空と天気のふしぎなら なんで雷は光ってから音が遅れて聞こえるの? もどうぞ。

最後まで読んでくれてありがとうございます。今年の夏は、空を見上げるのが楽しくなりますように🌟

X

Xでも、もしまる

生き物や科学のちいさな「なんで?」を、毎日ひとつぶやいています。親子の会話のネタ探しに、よかったらのぞいてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

もしまる家のパパ。ふだんは科学にたずさわる仕事をしている、2児の父です。毎週末、子どもたちと公園や野山で生き物探し。趣味はテニス。難しい科学を“勉強”じゃなく“冒険”として、親子で楽しむコツを発信しています。子どもの「もしも?」「なんで?」が大好物です。

目次