なんでダンゴムシは丸くなるの?丸まらない理由もやさしく解説

ダンゴムシが丸くなる理由を家族で話し合っているかわいいイラスト

公園の石をひっくり返したり、植木鉢を持ち上げたりすると、コロンと出てくるダンゴムシ。つんつんとつつくと、まんまるに丸まるあの姿は、子どもたちに大人気ですよね。

でも、ダンゴムシって「虫」だと思っていませんか?実は、ダンゴムシは昆虫(こんちゅう)ではありません。意外なあの生き物の仲間なんです。しかも、ただ丸くなるだけじゃなく、地球にとってとても大切な仕事をしている、すごい生き物だったのです。

今日はもしまる家といっしょに、身近すぎて知らなかったダンゴムシのひみつを探っていきましょう!


もしまる君

もしもさ〜!ダンゴムシってつつくと丸くなるじゃん?あれ超おもしろい!なんで丸くなるの!?

なでなちゃん

ねえ、ダンゴムシって虫だよね?でもなんか、ふつうの虫とちょっと違う気がするんだけど……。

ぽかママ

ママ、ダンゴムシは……ギリギリ大丈夫かな。でもいっぱいいると、ちょっとびっくりしちゃう〜!

ワクパパ

ふふ、なでな、するどいなぁ!実はダンゴムシ、昆虫じゃないんだ。みんなが大好きなあの生き物の仲間なんだぞ。当ててみろ!


目次

まずはクイズ!ダンゴムシは何の仲間?

🌟 もしまるクイズ!

「ダンゴムシは、次のうちどの生き物の仲間でしょう?」

A)虫(昆虫)  B)エビ・カニ  C)ミミズ  D)クモ

もしまる君

ぜったいA!だってムシって名前についてるもん!

なでなちゃん

うーん……これ、虫じゃない気がする。名前にダマされちゃダメだ!

🤔 どれだと思う?タップで答え合わせ!

答えは……B)エビ・カニの仲間(甲殻類/こうかくるい)!

なでなちゃん

やっぱり!虫じゃなかった。名前にダマされなくてよかった〜!

そうなんです。ダンゴムシは昆虫ではなく、エビやカニと同じ「甲殻類」という仲間。海にいるエビ・カニの親せきが、陸(りく)の上でくらしているのがダンゴムシなのです。

もしまる君

えーーー!!ダンゴムシってエビの仲間なの!?じゃあ……食べられる!?

ワクパパ

あはは、食べないであげてくれ(笑)。でも体のつくりを見ると、ちゃんとエビ・カニの仲間だってわかるんだぞ。


昆虫じゃない証拠は「足の数」にあった

「本当にダンゴムシは昆虫じゃないの?」——そのちがいは、足の数を見るとはっきりわかります。

仲間足の数代表的な生き物
昆虫(こんちゅう)6本カブトムシ・チョウ・アリ
クモの仲間8本クモ・ダニ
甲殻類(こうかくるい)10本以上エビ・カニ・ダンゴムシ

昆虫(こんちゅう)6本カブトムシ・チョウ・アリ

クモの仲間8本クモ・ダニ

甲殻類(こうかくるい)10本以上エビ・カニ・ダンゴムシ

図解A:足の数くらべ(昆虫・クモ・甲殻類)

昆虫の足は6本と決まっています。ところがダンゴムシの足は、なんと14本(7対)。足の数だけ見ても、昆虫ではないことがわかりますね。さらに、エラのような器官で呼吸する点も、水中のエビ・カニとよく似ています。だからダンゴムシは、しめった場所が大好きなんです。

なでなちゃん

足が14本もあるんだ!数えたことなかった……今度じっくり見てみよう。

海から陸へ——ダンゴムシのふしぎな進化

大昔、ダンゴムシの祖先は海の中でくらしていました。エビやカニと同じ仲間だった祖先が、長い長い時間をかけて、陸の上でくらせるように進化したのです。そのなごりで、ダンゴムシは今もエラのような器官で呼吸していて、体がかわくのが大の苦手。しめった場所が大好きなのは、「海でくらしていたころの体」を今も持っているからなんですね。


なんで丸まるの?理由はひとつじゃなかった

ダンゴムシといえば、やっぱり丸くなること。あれにはちゃんとした理由があります。しかも、理由はひとつではありません。

① 敵から身を守るため

ダンゴムシには、鳥・クモ・アリ・カエルなど、たくさんの天敵(てんてき)がいます。やわらかいお腹を内側にして、かたい背中だけを外に見せて丸くなれば、まるで小さな鉄のボール。敵に食べられにくくなるのです。

② 体の水分をにげにくくするため

もうひとつの理由が、乾燥(かんそう)から身を守ること。ダンゴムシはエビ・カニの仲間なので、体がかわくのが大の苦手。丸くなると体の表面積が小さくなり、体の水分がにげにくくなります。つまり丸まることは、「敵よけ」と「乾燥よけ」の一石二鳥のわざなのです。

もしまる君

えっ!丸くなるのって、敵からも乾燥からも守れる必殺技だったの!?かっこいい〜!!

ワクパパ

これ、めちゃくちゃ面白いんだぞ。ひとつの動きで2つもピンチを切りぬけてるんだ。よくできてるよなぁ。

だからダンゴムシは、石の下・落ち葉の下・植木鉢のうらといった、暗くてしめった場所が大好き。乾燥した日なたには、あまり出てこないのです。

図解B:なぜ丸くなる?(一石二鳥の理由)

実はすごい!ダンゴムシは「自然のお掃除係」

ここからが、ダンゴムシが「実はすごい生き物」と言われる本当の理由です。ダンゴムシは、地球の自然の中でとても大切な仕事をしています。

ダンゴムシが食べているのは、おもに落ち葉・枯れ木・きのこ(菌類)・生き物の死がいなど。地面に落ちて朽ちていくものを食べてくれる、いわば「自然のお掃除係」なのです。

そして、ここがすごいところ。ダンゴムシが落ち葉を食べて出したフンが、土を豊かにするのです。流れはこうです。

  • ① 落ち葉や枯れ木が地面につもる
  • ② ダンゴムシがそれを食べる
  • ③ フンとして細かくして土にかえす
  • ④ フンが栄養豊かな土になる
  • ⑤ その土から新しい植物が育つ

もしダンゴムシがいなかったら、落ち葉はなかなか分解されず、土に栄養がもどりにくくなってしまいます。小さな体で、森や公園の「土づくり」を支えている——ダンゴムシは、地球にとって本当に大切な存在なんですね。

図解C:自然のお掃除係(土を作る流れ)
なでなちゃん

落ち葉を食べて、土を作って、植物を育ててる……ダンゴムシって、地球のお手伝いさんだったんだ!

ぽかママ

えーっ、そんなにえらい子だったの〜!?ちょっと見る目が変わっちゃった♪


つついても丸まらない?それには理由があった

もしまる君

あれ?この子、つついても丸くならないよ?こわれちゃったのかな……

ワクパパ

いい観察だな!こわれたんじゃなくて、ちゃんと理由があるんだぞ。

つついても丸まらない——そんなダンゴムシに出会ったことはありませんか?実は、丸まらないのにはおもに3つの理由があります。

① 実は「ワラジムシ」だった

いちばん多いのがこれ。ダンゴムシそっくりのワラジムシは、体が平たくて丸まることができません。丸まる代わりに、すばやく走ってにげるのがワラジムシの作戦。見分け方はこのあとの表でチェックしてくださいね。

② 脱皮(だっぴ)の前後だった

ダンゴムシは大きくなるために何度も脱皮をします。脱皮の前後は体がやわらかく、力が入りにくいので、うまく丸まれないことがあります。ちなみにダンゴムシの脱皮はちょっと変わっていて、体の後ろ半分→前半分の順に、2回に分けて行うんですよ。半分だけ色がちがう子を見つけたら、それは脱皮の途中かもしれません。

③ 弱っている・びっくりしていない

寒さや乾燥で弱っているときは、丸まる力が出ません。また、丸まるのは「危ない!」と感じたときの防御わざなので、危険を感じていなければ、つついても平気で歩き続けることがあります。元気に歩き回っているなら、リラックスしているサインかもしれませんね。

なでなちゃん

丸まらない=ワラジムシとはかぎらないんだね。脱皮の途中だったら、そっとしておいてあげなきゃ。


ダンゴムシとワラジムシ、見分けられる?

ダンゴムシによく似た生き物にワラジムシがいます。同じようなしめった場所にいて、姿もそっくり。でも、かんたんに見分ける方法があります。

くらべるところダンゴムシワラジムシ
つつくと?丸くなる丸くならず逃げる
体の形丸みがありつやがある平たくてカサカサ
動きゆっくりすばやい

つつくと?丸くなる丸くならず逃げる

体の形丸みがありつやがある平たくてカサカサ

動きゆっくりすばやい

図解D:ダンゴムシとワラジムシの見分け方

いちばんわかりやすいのは、やっぱり「つついたとき丸くなるかどうか」。丸くなったらダンゴムシ、丸くならずにササッと逃げたらワラジムシです。今度見つけたら、そっと確かめてみてくださいね。

もしまる君

よーし!今度公園で、ダンゴムシかワラジムシか、ぜんぶ見分けてやる〜!

ワクパパ

お、いいぞ!それ立派な観察だ。ただし、見終わったらやさしく元の場所に返してあげるんだぞ。


まとめ|ダンゴムシは、地球を支える小さなヒーロー

  • ダンゴムシは昆虫ではなく、エビ・カニと同じ甲殻類
  • 足は14本(7対)。6本の昆虫とはちがう
  • 丸くなるのは敵よけ+乾燥よけの一石二鳥
  • 石の下・落ち葉の下などしめった暗い場所が大好き
  • 落ち葉や枯れ木を食べる「自然のお掃除係」
  • フンが土を豊かにして植物を育てる大事な存在
  • 丸まらないのはワラジムシ・脱皮の前後・弱っているとき
  • ワラジムシとの違いは「つつくと丸くなるかどうか」
なでなちゃん

ただのつつくと丸くなる虫だと思ってた。でも本当は、地球を支える小さなヒーローだったんだね。

もしまる君

ぼく、もうダンゴムシ見る目が変わった!明日さっそく公園で探す!!

ワクパパ

いいなぁ、その気持ち。身近な生き物にも、知らないひみつがいっぱい。知るって、ワクワクするだろ?


💡 もしまる辞典|今日のことば

甲殻類(こうかくるい)

エビ・カニ・ダンゴムシなどの仲間のこと。体がかたいから(殻/から)でおおわれているのが特ちょう。多くは水の中でくらすけど、ダンゴムシのように陸の上でくらすものもいるよ。

昆虫(こんちゅう)

カブトムシ・チョウ・アリなどの仲間。体が「頭・胸(むね)・腹(はら)」の3つに分かれていて、足が6本あるのがルール。ダンゴムシは足が14本あるので、昆虫ではないんだ。

天敵(てんてき)

ある生き物にとって、自分を食べてしまう「こわい相手」のこと。ダンゴムシにとっては鳥・クモ・カエルなどが天敵。丸くなるのは、この天敵から身を守るためでもあるよ。

分解(ぶんかい)

落ち葉や枯れ木、生き物の死がいなどを、細かくして土にかえすこと。ダンゴムシ・ミミズ・きのこ(菌類)などがこの役目を担っていて、新しい植物を育てる土づくりに役立っているよ。


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最後まで読んでくれてありがとうございます!次の「もしも?」「なんで?」でもお会いしましょう🌟

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生き物や科学のちいさな「なんで?」を、毎日ひとつぶやいています。親子の会話のネタ探しに、よかったらのぞいてみてください。

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この記事を書いた人

もしまる家のパパ。ふだんは科学にたずさわる仕事をしている、2児の父です。毎週末、子どもたちと公園や野山で生き物探し。趣味はテニス。難しい科学を“勉強”じゃなく“冒険”として、親子で楽しむコツを発信しています。子どもの「もしも?」「なんで?」が大好物です。

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