七夕のころ、夜空を見上げると、うすくぼんやりと川のように光る帯が見えることがあります。これが「天の川」。おりひめとひこぼしが、年に一度会う夜の物語でもおなじみですね。
でも、あの川のような光は、いったい何でできているのでしょう。本当に空に川が流れているわけではありません。実はあれ、想像もつかないほどたくさんの星の集まりなんです。今日は夜空の大スケールの話をのぞいてみましょう。
わあ、あのぼんやり光ってるの、なに?空に川があるの!?



きれい……。でも、川じゃないよね。何が光ってるんだろう?



あれはな、天の川。星がむちゃくちゃたくさん集まって、川みたいに見えてるんだ。しかも、ぼくたちもその中にいるんだぞ。
わたしたちも中にいるの!?どういうこと〜!
まずクイズ!天の川の正体は?
🌟 もしまるクイズ!
「夜空に川のように見える『天の川』の正体は、何でしょう?」
A)本物の川 B)雲 C)とてもたくさんの星の集まり D)月の光の反射
雲じゃない?白くてぼんやりしてるし!



雲にしては、いつも同じところにある気がするなぁ。月の光……でもないような。
あ、もしかして星!よく見ると、こまかい光がびっしり集まってる気がする!
🤔 どれだと思う?タップで答え合わせ!
答えは……ぽかママの大正解!C)とてもたくさんの星の集まりです。天の川は、あまりに多くの星が集まっているため、一つひとつは見分けられず、全体がぼんやりと川のように光って見えているんです。
やった、当たった!こまかい光がびっしり、って思ったのよ!



よく見たなぁ。じゃあ、なんで”川”みたいな形に見えるのか、ここからが本番だ。
わたしたちは「星の大都市」の中に住んでいる
宇宙には、星がたくさん集まった大きなまとまりがあります。これを「銀河(ぎんが)」といいます。わたしたちの地球や太陽も、「天の川銀河」という一つの銀河の中にあります。
天の川銀河は、うすい円ばん(お皿)のような形をしていて、その中に数えきれないほどの星がつまっています。星の数は、なんと1000億個以上ともいわれています。わたしたちの太陽も、そのうちの、たった一つの星なんです。
1000億個!?太陽がそのうちの1個だけ!?想像できないよ!!



そうなんだ。ぼくたちは、その”星の大都市”の中に住んでいる。だから、都市の中から都市そのものを見ると……ある形に見えるんだ。
なんで「川」の形に見えるの?
天の川銀河は、うすい円ばんの形をしています。わたしたちは、その円ばんの中にいて、内側から見ているのです。
うすいお皿を、真横から目の高さで見ると、星がぎっしりつまった方向は帯のように長くのびて見えます。これが、天の川が”川”のような細長い帯に見える理由。円ばんを内側から横に見ているから、星の集まりが一本の川のように見えるんですね。
とくに夏は、星がいちばん多く集まっている方向(銀河の中心のほう)が夜空に見えるので、天の川がこく、はっきり見えます。だから「夏の夜空=天の川」というイメージがあるんです。



お皿を内側から横に見てるから、川みたいにのびて見えるんだ!夏がこく見えるのにも理由があったんだね。



そう。ちなみに、天の川をはさんで光る2つの星が、七夕のおりひめ星とひこぼし星。夜空の物語も、星のならびから生まれたんだよ。


今、天の川が見えにくくなっている?
「天の川なんて見たことない」という人も、実は多いんです。それはあなたの目のせいではありません。街のあかりが明るすぎて、うすい天の川の光が消されてしまうからなんです。
街灯やお店のあかりで夜空が明るくなることを「光害(ひかりがい)」といいます。都会では、いちばん明るい星しか見えないことも。天の川のような、うすくて広い光は、明るい空の中にうもれてしまうのです。
だから天の川を見たいなら、街あかりの少ない場所——山やキャンプ場、海べなどがおすすめ。同じ夜空なのに、場所を変えるだけで見える星の数がまるでちがって、きっとおどろきますよ。



見えないのは、目じゃなくて場所のせいだったんだ!キャンプで見上げてみたい!
今年の夏は、あかりの少ない場所へ星を見に行きましょう♪


💡 もしまる辞典|今日のことば
天の川(あまのがわ)
夜空に川のように見える、うすく光る帯。正体は、あまりに多くの星が集まって、全体がぼんやり光って見えているもの。
銀河(ぎんが)
星がたくさん集まった大きなまとまり。わたしたちの太陽や地球は「天の川銀河」の中にある。星の数は1000億個以上。
おりひめ星・ひこぼし星
七夕の物語に出てくる、天の川をはさんで光る2つの星。実際に夜空で見つけることができる。
まとめ|天の川は、内側から見た「星の大都市」
- 天の川の正体は、数えきれないほどの星の集まり
- わたしたちの太陽や地球は「天の川銀河」という円ばんの中にある
- その円ばんを内側から横に見ているから、星が川のような帯に見える
- 夏は星が多い方向が見えるので、天の川がこくはっきり見える
- 天の川をはさむ2つの星が、七夕のおりひめ星とひこぼし星
今度の夜、天の川さがす!ぼくたちも星の大都市の中にいるって、すごいことだ!



街あかりの少ない場所へ行くと、よく見えるよ。夜空を見上げるだけで、宇宙の大きさが感じられるんだ。
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もっと知りたくなったら 📚
「どんな場所・どんな夜だと天の川がよく見えるか」を調べて記録すると、りっぱな自由研究になります。街あかりの多い場所とキャンプ場で見くらべると、そのちがいにおどろきますよ。
👉 ほかの「なんで?」から自由研究のテーマをさがすなら 自由研究のテーマが決まらない小学生へ|なんで科学21選。
👉 同じ宇宙のふしぎなら なんで星は光るの?・なんで月の形は毎日変わるの? もあわせてどうぞ。
最後まで読んでくれてありがとうございます。今年の夏は、家族で夜空を見上げてみてくださいね🌟








