もしも太陽がなくなったら?地球はどうなる・光の速さを解説

もしまる家のもしまる君・なでなちゃん・ワクパパが宇宙を背景に、輝く太陽と青い地球を見上げているイラスト

毎朝のぼってきて、わたしたちを明るく照らしてくれる太陽。あまりにも当たり前の存在ですが、もしある日とつぜん、その太陽が消えてしまったら……地球はどうなってしまうのでしょう?

実はこのテーマには、おどろきの事実がかくれています。もしも太陽がとつぜん消えたら、わたしたちは「すぐ」に気づくと思いますか?それとも、しばらく気づかない……?「もしも?」の力で、宇宙のスケールを体感してみましょう。

もしまる家の会話から、一緒に考えてみましょう!


もしまる君

もしもさ〜!太陽がとつぜんパッと消えちゃったら、地球ってどうなるの!?まっくらになる!?

なでなちゃん

すぐまっくらになるのかな?それとも、ちょっと時間があるのかな……なんで?

ぽかママ

太陽が消えるなんて考えたら、寒くて凍えちゃいそう〜!

ワクパパ

いい質問だなぁ、なでな!実はな、太陽が消えても、地球の人は『8分間』気づかないんだ。なんでだと思う?ヒントは”光の速さ”だぞ!


目次

まずはクイズ!太陽が消えたら、いつ気づく?

🌟 もしまるクイズ!

「太陽がとつぜん消えたら、地球の人が『暗くなった!』と気づくのはいつ?」

A)すぐ(0秒)  B)約8分後  C)約1時間後  D)約1日後

🤔 どれだと思う?タップで答え合わせ!

答えは……B)約8分後!

なぜ「すぐ」じゃないのか。そのカギは、光のものすごい速さにあります。

もしまる君

ぜったいA!消えたらすぐまっくらでしょ!

なでなちゃん

パパが『8分』って言ってたから……Bかな?


太陽の光が地球に届くまで、約8分20秒

太陽から地球まで光が届くのに約8分20秒かかり、いま見ている太陽は8分前の光であることを示す図解

光は、宇宙でいちばん速いものです。その速さは1秒間に約30万km。1秒で地球を7周半もできてしまう、とんでもないスピードです。

そんなに速い光でも、太陽から地球まで届くには約8分20秒かかります。太陽は、それほど遠くにあるのです(約1億5千万km)。

つまり、いま見ている太陽の光は、8分20秒前に太陽を出発した光。もし太陽がとつぜん消えても、すでに出発していた光が約8分間は地球に届き続けるので、わたしたちはその間、消えたことに気づけないのです。

もしまる君

えーー!いま見てる太陽は、8分前の太陽なの!?タイムマシンみたい!!

ワクパパ

そうなんだ。宇宙では『遠くを見る』ことは『昔を見る』ことなんだよ。夜空の星も、ずっと昔の光だったりするんだ。


8分後から、地球は急速に冷えていく

では、光が届かなくなった8分後からは、何が起きるのでしょう。

まず、空が真っ暗になります。そして、太陽の熱が届かなくなるので、地球はどんどん冷えていきます。だいたいの流れはこうです。

時間地球のようす
約8分後空が真っ暗になる
数日後気温が氷点下まで下がり始める
約1年後地球の平均気温が約-60℃ほどに
数万年後海の深いところまで凍りつく
太陽が消えたあと、8分後・数日後・1年後・数万年後と地球が冷えて凍っていくタイムラインの図解

植物は光合成ができなくなり、食べ物のもとがなくなります。地上の多くの生き物にとって、とてもきびしい世界になってしまうのです。

もしまる君

えっ、地球がアイスクリームみたいにカッチカチに凍っちゃうの!?さむそ〜!

なでなちゃん

太陽って、明るくするだけじゃなくて、地球をあたためてくれてたんだね……。


地球は宇宙の迷子になってしまう

太陽の重力で地球が軌道を回るしくみと、太陽が消えると糸が切れて地球が宇宙へ飛び出すことを示す図解

太陽がなくなると、もうひとつ大きなことが起きます。地球が宇宙をさまよう「迷子」になってしまうのです。

地球は今、太陽のまわりをぐるぐると回っています。これは、太陽の重力(引っぱる力)が地球をつなぎとめているからです。糸につないだボールをぐるぐる回すように、太陽が地球を「軌道(きどう)」という決まった道に保っているのです。

もし太陽が消えて重力がなくなると、つないでいた糸が切れたように、地球はまっすぐ宇宙へ飛び出していきます。決まった道を失い、暗い宇宙をひとりさまよう星になってしまうのです。

もしまる君

太陽がいなくなると、地球が宇宙でまいごになっちゃうの!?こわいけど、ちょっとワクワクする……!じゃあ、夜の星も消えちゃうの!?

ワクパパ

いや、夜の星は太陽とはちがう、もっとずっと遠くにある別の星だから、すぐには消えないぞ。でも星にも、太陽みたいに長い長い一生があるんだ。

ぽかママ

ワクワクしちゃうのね(笑)。でも太陽さまには、これからもよろしくお願いしたいわ〜!


それでも、生き残れる生き物がいるかもしれない

こんなにきびしい世界でも、実は生き残れるかもしれない生き物がいると考えられています。

深い海の底には、太陽の光がまったく届かない場所があります。そこには「熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)」という、地球の内部の熱であたたかい水がふき出す場所があり、太陽に頼らずに生きる生き物たちがいるのです。太陽がなくなっても、こうした場所では、しばらく生命が続くかもしれません。

ワクパパ

太陽がなくても生きられる生き物がいるなんて、すごいだろ?生命って、どんな場所でも生きる道をさがすんだ。これも、科学者がまだ研究してるおもしろいテーマだぞ。


太陽はいつまで輝き続けるの?

太陽は今、誕生してから約46億年がたちます。太陽の一生は約100億年と考えられているので、ちょうど「人生の中年期」にさしかかったところです。

太陽が輝いているのは、中心部で水素がヘリウムに変わる「核融合」というエネルギー反応が起きているからです。今の太陽の中心部には、あと約50億年分の水素が残っていると考えられています。つまり、これからまだ50億年は今のように輝き続けてくれる、ということです。

では、その後どうなるのでしょう。水素が減ってくると、太陽はだんだん大きくふくらんでいきます。これを「赤色巨星(せきしょくきょせい)」といいます。ふくらんだ太陽の大きさは今の100倍以上になると考えられており、地球の軌道の近くまで広がると予測されています。最終的には外側のガスが宇宙に広がり、残った中心部は「白色矮星(はくしょくわいせい)」という小さな星になってゆっくり冷えていきます。

それはまだ約50億年も先のこと。心配しなくて大丈夫です。でも、いつか終わりが来ることを知ると、毎日輝いてくれている太陽が、いっそう大切に思えますね。

太陽の一生のステージ時期どんな状態?
原始星(もとの星)誕生〜46億年前ガスやチリが集まって形成
主系列星(今の太陽)46億年前〜今水素を核融合で燃やす安定期
赤色巨星今から約50億年後水素が減り、大きくふくらむ
白色矮星さらに数十億年後小さく冷えていく最期

宇宙の時間スケールは想像をこえるほど長大ですが、太陽の一生を知ることで、「今この瞬間、太陽が安定して輝いていること」のすごさが伝わりますね。わたしたちが生きているのは、太陽の一生のなかでも、もっとも穏やかで豊かな時代なのかもしれません。

もしまる君

50億年後……ぼくの何万倍も先の話じゃん!もはや想像できない(笑)

ワクパパ

そうだな。でも、いつか終わりが来ることがわかってる。だからこそ、今の太陽の光と熱が、とても大切なものに思えるよな。

なでなちゃん

太陽にも一生があるんだね……今がちょうど中年期って、なんか親近感がある(笑)


まとめ|太陽は、地球の「光・熱・道しるべ」だった!

  • 太陽の光が地球に届くまで約8分20秒かかる
  • 太陽が消えても、地球の人は約8分間は気づかない
  • 8分後から空は真っ暗になり、地球はどんどん冷えていく
  • 太陽の重力がなくなると、地球は軌道を外れて宇宙の迷子になる
  • 深海の熱水噴出孔では、太陽なしでも生きられる生き物がいるかも
  • 太陽の寿命は全部で約100億年。今は誕生から46億年のちょうど中年期
  • あと約50億年後、太陽は赤色巨星へとふくらみ、最後は白色矮星になる
なでなちゃん

太陽って、明るくするだけじゃなくて、あたためて、地球を道に保ってくれてたんだね。ちゃんとわかった!

もしまる君

明日の朝、太陽に『いつもありがとう!』って言う!

ワクパパ

いいなぁ、それ。あるのが当たり前のものほど、実はすごい。知るって、ワクワクするだろ?

太陽の一生を知ると、「当たり前にあるものが、実はすごい」という感動や、「今この時間を大切にしよう」という気持ちが、子どもの中に自然と育っていきます。今夜はぜひ、お子さんと一緒に空を見上げて、「あの光も、ずっと昔に出発したんだね」と話してみてくださいね。きっと、いつもの夜空が少しちがって見えるはずです。


💡 もしまる辞典|今日のことば

光の速さ

光が進むスピードのこと。1秒間に約30万km(地球を7周半)。宇宙でいちばん速いとされている。太陽の光が地球に届くのに約8分20秒かかるよ。

重力(じゅうりょく)

ものとものが引っぱり合う力のこと。重い(質量が大きい)ものほど強い。太陽の重力が、地球を軌道につなぎとめているんだ。

軌道(きどう)

星や惑星が、別の星のまわりを回るときに通る決まった道のこと。この軌道が保たれているのは、太陽の重力があるおかげ。地球は太陽のまわりを軌道にそって回っているよ。

熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)

深い海の底にある、地球の内部の熱であたたまった水がふき出す場所。太陽の光が届かなくても、ここには生き物がいるんだ。

赤色巨星(せきしょくきょせい)

星が一生の終わりに近づくと、中心部の水素が減り、外側が大きくふくらんで赤くなった状態のこと。今より100倍以上の大きさになることもある。太陽もいつかはこの姿になるけれど、それはまだ約50億年も先のことだよ。

白色矮星(はくしょくわいせい)

赤色巨星の外側のガスが宇宙に広がり、残った中心部が冷えていく最終段階の星。太陽よりずっと小さく、地球ほどの大きさになりながら、最終的にとてもゆっくりと冷えていくんだ。


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もしまる君

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👉 太陽も実は星のなかま。「なんで星は光るの?太陽も星のなかまだった!」もあわせてどうぞ。「もしも空気がなくなったら?」も人気の「もしも」シリーズです。

最後まで読んでくれてありがとうございます!次の「もしも?」「なんで?」でもお会いしましょう🌟

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生き物や科学のちいさな「なんで?」を、毎日ひとつぶやいています。親子の会話のネタ探しに、よかったらのぞいてみてください。

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この記事を書いた人

もしまる家のパパ。ふだんは科学にたずさわる仕事をしている、2児の父です。毎週末、子どもたちと公園や野山で生き物探し。趣味はテニス。難しい科学を“勉強”じゃなく“冒険”として、親子で楽しむコツを発信しています。子どもの「もしも?」「なんで?」が大好物です。

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