なんで葉っぱは赤や黄色になるの?紅葉のふしぎを親子で解説

秋の公園で紅葉した葉っぱを見上げるもしまる家の家族4人のイラスト

秋になると、公園や山が赤や黄色にそまって、とてもきれいですよね。でも、夏まであんなにみどり色だった葉っぱが、なんで急に色を変えるのでしょう?しかも、赤くなる葉っぱと、黄色くなる葉っぱがあります。今日は、そんな紅葉(こうよう)のふしぎを、もしまる家といっしょにのぞいてみましょう。


もしまる君

なんで秋になると、葉っぱが赤くなるの!?夏はみどりだったのに!

ぽかママ

ほんとだねぇ。この前の公園も、赤とか黄色とかカラフルになってた

なでなちゃん

みどりの葉っぱに、だれかが赤いペンキをぬったわけじゃないよね…?あの赤い色、どこからくるんだろう?

ワクパパ

いいところに気づいたな、なでな。実はな、葉っぱの中では”色のもと”が、こっそり入れ替わってるんだ。


目次

まずクイズ!葉っぱが赤くなるのはどうして?

🌟 もしまるクイズ!

「みどりだった葉っぱが、秋に赤くなるのはなぜ?」

A)空から赤いペンキが降ってくるから
B)みどりの色が消えて、赤い色が新しく作られるから
C)葉っぱが恥ずかしがって赤くなるから
D)赤い虫が、葉っぱをぬっているから

もしまる君

あっ、なんかわかる気がする!みどりが関係してる気がするんだよな〜

なでなちゃん

ペンキも虫も、たぶんちがう。もしまる、めずらしくいいカンしてるかも…

🤔 どれだと思う?タップで答え合わせ!

答えは……B)みどりの色が消えて、赤い色が新しく作られるから!

もしまる君

やった〜!ぼくのカン当たった!でも、赤い色って、どこから新しく出てくるの!?

ワクパパ

そこがこの話のいちばんおもしろいところなんだ。順を追って見ていこう。まずは”みどり”の正体からだ。


① 葉っぱがみどりなのは「クロロフィル」のおかげ

葉っぱがみどり色に見えるのは、中にクロロフィル(葉緑素・ようりょくそ)という、みどりの色のもとがたっぷり入っているからです。

このクロロフィルは、ただの色ではありません。太陽の光をあびて、葉っぱが生きるための栄養(えいよう)を自分で作りだす光合成(こうごうせい)という、とても大切な仕事をしています。春から夏のあいだ、木はクロロフィルをたくさん作って、元気に栄養をためこみます。だから葉っぱは、いきいきとしたみどり色をしているんですね。

なでなちゃん

みどりって、ただの色じゃなくて”ごはんを作る色”だったんだ!


② 秋になると、みどりの色がこわれて消えていく

ところが秋になると、昼の時間がだんだん短くなり、気温もぐっと下がってきます。すると木は「そろそろ冬のじゅんびをしよう」と、葉っぱへ送る水や栄養をへらしていきます。

栄養が届かなくなると、あんなにたくさんあったクロロフィル(みどりの色)が、だんだんこわれて消えていくのです。そして、みどりが消えていくと——葉っぱの”本当の色”が見えてきます。

もしまる君

みどりが消えると、かくれてた色が出てくるってこと!?

ワクパパ

そのとおり。ここから、葉っぱの中の”色の入れ替え”がはじまるんだ。


③ 黄色くなる葉っぱ=ずっとかくれていた「カロテノイド」

イチョウの葉っぱが、まっ黄色にそまるのを見たことがありますよね。じつは黄色の色のもと(カロテノイド)は、みどりの葉っぱの中にも、夏のあいだからずっとかくれていました。

ただ、みどりのクロロフィルの色が強すぎて、黄色は見えていなかっただけなのです。秋になってみどりが消えると、かくれていた黄色がやっと顔を出します。これが黄色い葉っぱ(黄葉・こうよう)の正体。夏からずっと、そこにいたんですね。

ぽかママ

え〜!黄色はずっといたのに、みどりにかくれてただけなの!?

なでなちゃん

葉っぱの中でかくれんぼしてたみたいで、ちょっとかわいい


④ 赤くなる葉っぱ=新しく作られる「アントシアニン」

いっぽう、カエデやモミジのように赤くなる葉っぱは、少しちがいます。赤い色のもと(アントシアニン)は、黄色とちがって、はじめから葉っぱにあるわけではありません。秋になってから、新しく作られるのです。

みどりが消えるころ、葉っぱの中には、光合成で作った糖(とう=あまい栄養)がたまっています。この糖が太陽の光をあびると、赤いアントシアニンに変身するのです。だから、よく日の当たる木ほど、赤があざやかになります。同じモミジでも、日なたと日かげで色のこさがちがうのは、このためなんですよ。

もしまる君

太陽の光で、赤い色が新しく作られる!?なんか魔法みたいだ!

ワクパパ

しかも、材料は葉っぱにたまった”あまい糖”だ。あまさが赤に変わるなんて、おもしろいだろう?


葉っぱの色のもと3つ(クロロフィル・カロテノイド・アントシアニン)の入れ替えを示す図解

⑤ なんで葉っぱは落ちるの?「離層」というフタのしわざ

色が変わった葉っぱは、やがてハラハラと落ちていきます。これにも、ちゃんと理由があります。秋になると、葉っぱの付け根に離層(りそう)という、コルクのようなフタができるのです。

このフタが、葉っぱと枝のあいだの水や栄養の通り道をふさぎます。すると葉っぱは枝から切りはなされ、風がふくとひらひらと落ちていきます。木は、寒くて栄養の少ない冬を、葉っぱを落とした”省エネ”のすがたでのりこえるんですね。落ち葉は、木が冬をがんばるためのくふうだったのです。

なでなちゃん

葉っぱを落とすのは、木が冬をがんばるための作戦だったんだ!

ぽかママ

足もとの落ち葉のじゅうたん、あれにもちゃんと意味があったのねぇ


葉っぱの付け根にできる離層のはたらきと落葉の流れを示す図解

⑥ じつは「なぜ赤くするのか」は、まだ研究中

ここまで、葉っぱが「どうやって」色を変えるのかを見てきました。でも、「なぜわざわざ赤い色を作るのか」——その理由は、じつは科学者もまだ完全にはわかっていません。

有力な考えのひとつは、「赤いアントシアニンが、強すぎる秋の日ざしから葉っぱを守る”日よけ”の役目をしている」というもの。ほかにも「虫よけになっているのでは」など、いろいろな説が今も研究されています。わざわざエネルギーを使って赤い色を作るのには、きっと木なりの理由があるはずなのです。

ワクパパ

“どうやって”はわかっても、”なぜ”はまだなぞ。科学ってな、”わからない”が残っているから、もっとワクワクするんだ。

もしまる君

じゃあ、大人になったらぼくが答えを見つけるかも!

ワクパパ

おお、いいぞ。その”知りたい”って気持ちが、いちばんの宝物だ。


💡 もしまる辞典|今日のことば

🔍 クロロフィル(葉緑素・ようりょくそ)
葉っぱをみどり色に見せている色のもと。太陽の光をあびて栄養を作る「光合成」の主役でもある。秋になるとこわれて消えていく。

🔍 カロテノイド
黄色の色のもと。夏のあいだから葉っぱの中にずっとかくれていて、みどりが消えると見えてくる。ニンジンやトウモロコシの黄色ともなかま。

🔍 アントシアニン
赤の色のもと。秋に、葉っぱにたまった糖(あまい栄養)と太陽の光から、新しく作られる。ブルーベリーやぶどうの赤むらさき色ともなかま。

🔍 離層(りそう)
秋に葉っぱの付け根にできる、コルクのようなフタ。水や栄養の通り道をふさいで、葉っぱを枝から落とすはたらきをする。


まとめ|葉っぱの色は「色のもとの入れ替え」で決まる

  • 葉っぱがみどりなのは、栄養を作るクロロフィルがたくさんあるから
  • 秋は昼が短く・寒くなり、みどりのクロロフィルがこわれて消える
  • 黄色(イチョウ)=もともとかくれていたカロテノイドが見えてくる
  • 赤(モミジ)=糖と日光からアントシアニンが新しく作られる
  • 葉っぱが落ちるのは、付け根に離層というフタができるから
  • “なぜ”赤くするのかは、じつは科学者もまだ研究中

次に公園や道で紅葉を見つけたら、赤い葉っぱと黄色い葉っぱを1枚ずつ拾って、見くらべてみてください。「これはアントシアニンで、こっちはカロテノイドだね」なんて話しながら歩くと、いつもの散歩が”色のふしぎ探し”に変わりますよ。

もしまる君

今度ぜったい、赤い葉っぱと黄色い葉っぱ集める!日なたと日かげでもくらべてみる!

なでなちゃん

同じ秋でも、木によって色がちがうの、なんだかすてきだね

ワクパパ

それが”知る”って楽しさだ。次はどんなふしぎを、いっしょに見つけようか。

👉 同じ秋の木のふしぎ:なんでどんぐりは秋にたくさん落ちるの?
👉 植物と光の関係は:なんで植物は太陽に向かってのびるの?


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最後まで読んでくれてありがとうございます!次の「もしも?」「なんで?」でもお会いしましょう🌟

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Xでも、もしまる

生き物や科学のちいさな「なんで?」を、毎日ひとつぶやいています。親子の会話のネタ探しに、よかったらのぞいてみてください。

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この記事を書いた人

もしまる家のパパ。ふだんは科学にたずさわる仕事をしている、2児の父です。毎週末、子どもたちと公園や野山で生き物探し。趣味はテニス。難しい科学を“勉強”じゃなく“冒険”として、親子で楽しむコツを発信しています。子どもの「もしも?」「なんで?」が大好物です。

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