池の氷、ジュースに入れる氷、冬のつらら——わたしたちの身のまわりには、いたるところに「凍った水」があります。
でも、ふと考えてみてください。もし水が絶対に凍らない物質だったら、地球はどんな姿になっているのでしょう?実は、「水が凍る」という当たり前のことが、地球上のすべての生き物の命を守っているのです。
もしまる家の「もしも?」から、水のすごいひみつを一緒に探っていきましょう!
もしもさ〜!!水が凍らなかったら、どうなるの!?冬でも池に氷がはらないって、なんか変な感じ!



でもさ、氷ってどうして水に浮くの?石とか金属は水に沈むのに、氷だけ浮くってちょっと不思議だよね。



なでなちゃん、めちゃくちゃいいところに気づいたなぁ!実はそれが、地球の生き物を何億年も守ってきた”水のひみつ”なんだ。これ、知ったらびっくりするぞ!
え〜!ただの氷なのに、そんな大事なことがあったの!?確かに、冬の池の氷って下に魚が泳いでるよね。
🌟 もしまるクイズ!
「氷が水に浮くのはなぜでしょう?」
A)氷は空気を含んでいるから
B)氷は水より密度が低いから
C)氷は温かい水に押し上げられるから
D)氷は水より軽い成分でできているから
🤔 どれだと思う?タップで答え合わせ!
💡 答え:B)氷は水より密度が低いから! 同じ量の水と氷を比べると、氷の方が体積が大きくて軽いのです。この「ほとんどの物質にはない特別な性質」が、地球の生き物を守っています。
水だけが持つ「すごい特別な性質」


まずは、水のひみつの出発点から説明します。
ほとんどの物質は、温度が下がって固体になると、液体のときよりも密度が高く(重く)なります。たとえば鉄は固体の方が液体より重く、ろうそくのロウも固まると底に沈みます。
ところが、水だけは違います。水が0℃で凍って氷になると、むしろ密度が低く(軽く)なるのです。これが「氷は水に浮く」理由です。
なぜそうなるのでしょう?答えは水分子(H₂O)の形にあります。水分子は酸素1個と水素2個でできていて、凍るときに六角形のきれいな結晶構造を作ります。この六角形の構造はすきまが多くて、液体の水よりも体積が大きくなるのです。雪の結晶が美しい六角形をしているのも、同じ理由です。



実はな、水1リットルが氷になると体積が約9%も増えるんだ。だから、ペットボトルに水をぎっちり入れて凍らせると、ボトルがパンパンに膨らむんだよ!やってみたことある?
えーー!!すげぇ!!そういえばやったことある!ペットボトルがぼこってなった!あれってそういう理由だったんだ!
氷が水に浮くことで、生き物が生きていられる


では、「氷が水に浮く」というこの性質が、どうして生き物を守っているのでしょう?
冬になると、池や湖の水面が冷えて、氷がはります。このとき、氷は水より軽いので水面に浮いたままでいます。氷が「フタ」の役割をすることで、その下の水は0℃より低くなりにくくなります。だから、池の底の水は凍らず、魚やカエル、昆虫の幼虫などが冬を乗り越えられるのです。
もしも氷が水より重かったら、どうなるでしょうか?氷は水面ではなく底に沈んでいきます。底から冷えた水はどんどん凍り、やがて池全体が完全に凍ってしまいます。そうなると、池の中の生き物はすべて凍って死んでしまいます。そして春になっても、底の氷はなかなか溶けません。



じゃあ、氷が浮かなかったら冬のたびに池の生き物が全滅するってこと!?それって何億年も前からずっとそうなってたってことでしょ?すごすぎる…。
え〜!池に薄い氷がはってるのって、実は中の魚たちを守ってるんだね。知らなかった〜!なんかすごく大事なものに見えてきた!
もし水が凍らなかったら——地球規模の大変化
さらに大きな視点で考えてみましょう。もし地球上の水がまったく凍らなかったとしたら、どんなことが起きるのでしょうか?
①北極・南極の氷がなくなる
北極と南極を覆う大量の氷は、地球のエアコンのような役割をしています。白い氷は太陽の光を反射して、地球が温まりすぎるのを防ぐのです。この効果を「アルベド効果(はんしゃ効果)」といいます。もし氷がなくなると、太陽の光がそのまま地面や海に吸収されて、地球の気温がどんどん上がってしまいます。
②海面が上がる
現在、北極・南極・山の頂上などに閉じ込められている氷の量は膨大です。これがすべて水になって海に流れ込んだら、世界中の海面が数十メートルも上昇すると言われています。東京・ニューヨーク・ロンドンなど、海に近い大都市の多くが水没してしまうのです。
③生き物の生態系が崩れる
北極のシロクマ、南極のペンギン、雪山に暮らす動物たち——氷がなければ生きていけない生き物が数えきれないほどいます。また、北極海の氷の下には小さな生き物(プランクトン)が大量に生きていて、それを食べる魚、その魚を食べる大きな動物、という食物連鎖が成り立っています。氷がなくなると、この連鎖が根元から崩れてしまいます。



水が凍るという、ごく当たり前に見えることが、実は地球全体のバランスを保っているんだな。科学ってな、”わからない”から面白いんだが、こうして”わかった”ときの驚きも最高だぞ!
やってみたい!!氷が浮くかどうか、油とか他の液体でも実験したい!
お家でできる!「浮く・沈む」実験


水の不思議な性質を、実際に目で確かめてみましょう。準備するものは家にあるものだけでOKです!
用意するもの:透明なコップ、水、サラダ油、氷(2〜3個)
やり方
- コップに水を半分入れます
- 水の上にそっとサラダ油を注ぎます(油は水に浮いて2層になります)
- 氷を入れて、どこで浮くか観察します
観察のポイント:氷は水と油の間に浮きます。水より軽く、油より重いのです。氷・油・水それぞれの密度がちがうことが、目で見てわかりますよ!
さらに応用として、コップをゆっくり傾けて油と水を混ぜようとしてみましょう。すぐに分離して元に戻ります。これが「油と水は混ざらない」という性質です。



ほんとにそうなるの?やってみなきゃわからないもんね!今日帰ったら絶対試してみる!
え〜!これ、家にあるものだけでできるの!?台所でできるなら、ご飯の前にやってみようか!なんだかワクワクしてきた♪
まとめ:当たり前の「凍る」が地球を守っている
今日発見したことをまとめましょう。
- ほとんどの物質は固体が液体より重いが、水だけは例外で氷の方が軽い(密度が低い)
- これは水分子が凍るときに六角形の結晶構造を作り、すきまが増えるから
- 氷が水に浮くことで、冬の池は底まで凍らず、水中の生き物が生き残れる
- 北極・南極の氷はアルベド効果で太陽光を反射し、地球の温度を調整している
- 水が凍らなければ、この仕組みがすべて崩れ、地球は今とはまったく違う星になっていた
「水が凍る」という毎日あたりまえに起きていることが、実は奇跡のような特別な性質だったのです。次に氷を見るとき、ちょっとだけ「ありがとう」と思いたくなるかもしれませんね。
💡 もしまる辞典
密度(みつど)同じ体積(大きさ)のものがどれだけ重いかを表す数値。密度が高い=ぎっちり詰まっていて重い。密度が低い=すきまが多くて軽い。氷は水より密度が低いから水に浮く。
水分子(みずぶんし)水のもとになる、とても小さな粒。酸素(O)1個と水素(H)2個が合わさってできている(H₂O)。凍るときに六角形の形で並ぶのが水の特徴。
アルベド効果白いものが太陽の光を跳ね返す(反射する)こと。北極・南極の白い氷が太陽光を反射することで、地球が熱くなりすぎるのを防いでいる。氷がなくなるとこの効果も失われ、地球の気温が上がりやすくなる。
結晶(けっしょう)原子や分子が規則正しく並んでできた固体のこと。氷や雪の結晶は六角形をしていて、とても美しい形をしている。
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