雨上がりの空に、ぱっと大きな虹がかかると、子どもも大人も思わず「わぁ!」と声をあげてしまいますよね。「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫……7色だ!」と数えたことがある人も多いはず。
でも、実はこの「虹は7色」というのは、世界共通の決まりではありません。さらに言えば、虹の色は7色どころか、数えきれないほどあるのです。「えっ、どういうこと!?」と思った方、ぜひ最後まで読んでみてください。
もしまる家の「なんで?」から、虹のひみつを一緒にときほぐしていきましょう!



ねえパパ、虹って7色っていうじゃない?でも、よーく見ると色の境目がはっきりしてない気がするの。なんで??
もしもさ〜!虹を手でつかめたら、絵の具みたいに7色に分けられるのかな!?
言われてみれば……虹って、どこからどこまでが『青』なのか、ママもよくわからないわ〜!



いいところに気づいたなぁ、なでな!実はな、虹の色は7色って決まってるわけじゃないんだ。国によって数え方がちがうし、本当は色の数なんて”無限”なんだぞ。
まずはクイズ!虹は世界中で「7色」なの?
🌟 もしまるクイズ!
「虹の色の数は、世界中どこでも『7色』だと思われている。○か×か?」
○)世界中どこでも7色 ×)国や文化によって数え方がちがう
ぜったい○!虹は7色って決まってるもん!



うーん……パパの言い方だと、×な気がする……。
🤔 どれだと思う?タップで答え合わせ!
答えは……×)国や文化によって数え方がちがう!
日本では「7色」が当たり前ですが、世界では国によって5色だったり、6色だったり、もっと少なく数える地域もあります。同じ虹を見ているのに、なぜ色の数がちがうのでしょう?そのカギをにぎるのが、ある有名な科学者です。
「虹は7色」を広めたのはニュートンだった
「虹は7色」と最初に広めたのは、イギリスの科学者アイザック・ニュートンだと言われています。万有引力(ばんゆういんりょく)を発見した、あのニュートンです。
ニュートンは、太陽の光をプリズム(三角形のガラス)に通すと、いろいろな色に分かれることを発見しました。そのとき彼は、虹の色を「7つ」に分けて名前をつけたのです。
では、なぜ「7」だったのでしょう?実は当時、「7」は特別で美しい数と考えられていました。音楽の「ドレミファソラシ」が7つ、1週間が7日……そんな「世界は7でできている」という考え方に合わせて、ニュートンは虹を7色に分類したと言われているのです。



えーー!科学なのに、色の数を『きれいな数だから』で決めちゃったの!?



そうなんだ。だから『藍(あい)』っていう、青と紫のあいだの色がわざわざ入ってるんだよ。本当は青と紫の境目なんて、はっきりしてないのにな。
本当は色の数は「無限」だった
ここがいちばん大事なポイントです。虹の色は、実は赤からだんだん変化して、境目なくつながっています。
赤がだんだんオレンジに、オレンジがだんだん黄色に……というふうに、色は少しずつ移り変わっています。「ここまでが赤」「ここからが青」という、はっきりした線はどこにもありません。
つまり、本当の虹の色の数は、数えきれないほどたくさん(無限)。わたしたちが「7色」と感じているのは、人間がわかりやすいように区切って名前をつけているだけなのです。
えっ!じゃあ虹って、ほんとは何百色も何千色もあるってこと!?すげぇ!!
だから色の境目がよくわからなかったのね〜!スッキリした!


そもそも、なんで虹はできるの?
「色の数」のひみつがわかったところで、そもそも虹がどうやってできるのかも見てみましょう。
虹ができるのは、空気中にうかぶ小さな水のつぶ(雨上がりの水てきなど)が、太陽の光を分けてくれるからです。
太陽の光は、白っぽく見えますが、本当はいろいろな色が混ざっています。その光が水のつぶに入ると、色によって曲がり方がちがうため、バラバラに分かれて出てきます。これが、空にかかる虹の正体です。プリズムが光を分けるのと、まったく同じしくみなんですね。



水のつぶが、空にうかぶプリズムになってるんだ……!なんかロマンチック!



いい表現だなぁ!だから虹を見たいときは、太陽を背中にして、雨が降ったあとの空をさがすといいぞ。


なんで虹は丸い形に見えるの?
虹をよく見ると、まっすぐではなく、ゆるやかなカーブ(半円)を描いていますよね。これにも理由があります。
水のつぶは、光をある決まった角度(やく40〜42度)ではね返します。その「決まった角度」になる場所をぜんぶつなげると、太陽と反対側に大きな円(の一部)ができます。地面があるので下半分が見えず、わたしたちには半円のアーチに見えているのです。
ちなみに、飛行機の上など高い場所からは、まんまるの虹が見えることもあります。虹はもともと「丸い」のですね。
えっ!まんまるの虹!?見てみたい〜!!飛行機乗ったらさがす!!
虹はどんなときに見えやすいの?観察のコツ
「虹を見たい!」と思っていても、なかなかタイミングが合わないことも多いですよね。実は、虹が見えやすい条件があります。覚えておくと、虹に出会えるチャンスがぐっと増えますよ。
- 太陽を背中にする……虹は太陽の反対側にできる。太陽を背負うように立つのがポイント
- 雨上がりすぐに空を見る……空気中にまだ水のつぶが残っているうちが勝負
- 朝や夕方のほうが見やすい……太陽が低い位置にあると、虹が大きく高く見える
- 噴水・滝・ホースの水しぶき……空気中に水のつぶを作れる場所ならいつでも虹が出る可能性がある
逆に、太陽が高い昼間は虹が低い位置にしかできないため、地平線の下にかくれてしまって見えないこともあります。「朝や夕方の雨上がりを狙う」のが、虹を見つける一番のコツです。
ホースの水しぶきでも虹が出るの!?今日やってみる!!
お庭で虹が作れるなら、子どもたちが大喜びじゃない〜♪ やってみよう!
ダブルレインボー(二重の虹)のひみつ
運がいいと、虹が2本同時にかかることがあります。「ダブルレインボー」と呼ばれる、とても縁起のよい光景です。
外側のうすい虹は、水のつぶの中で光が2回はね返ってできたものです。1回はね返ってできる内側のはっきりした虹(主虹/しゅこう)に対して、外側の虹(副虹/ふくこう)と呼ばれます。
そして、おもしろいことに、外側の虹は色の順番が逆さまになっています。光が2回はね返るあいだに、色の並びがひっくり返るからです。次にダブルレインボーを見たら、ぜひ色の順番を見くらべてみてくださいね。



外側の虹は色が逆さま……!次に見たら、ぜったい確かめる!



それな、科学者みたいな観察だぞ!知ってから見ると、同じ虹でもまったくちがって見えるんだ。


まとめ|虹は「7色」じゃなくて、数えきれない色だった!
- 「虹は7色」と広めたのは科学者ニュートン
- 「7」にしたのは、当時7が美しい数と考えられていたから
- 本当は色は境目なくつながっていて、数えきれない(無限)
- 国や文化によって、虹の色の数え方は5色・6色などさまざま
- 虹は、空気中の水のつぶが太陽の光を分けることでできる
- 虹が丸いのは、水のつぶが決まった角度で光をはね返すから
- ダブルレインボーの外側の虹は色の順番が逆さま



虹って、ただきれいなだけじゃなくて、こんなにひみつがあったんだね。ちゃんとわかった!
次に虹が出たら、色を何色まで数えられるか挑戦する〜!



いいなぁ、それ!答えがひとつじゃないから、虹はおもしろい。知るって、ワクワクするだろ?
💡 もしまる辞典|今日のことば
プリズム
三角形のガラスなどでできた道具。太陽の光を通すと、光がいろいろな色に分かれて出てくるよ。空にうかぶ小さな水のつぶも、プリズムと同じはたらきをして虹を作っているんだ。
主虹(しゅこう)・副虹(ふくこう)
ダブルレインボーのとき、内側のはっきりした虹を「主虹」、外側のうすい虹を「副虹」と呼ぶよ。副虹は色の順番が主虹と逆さまになっているのが特ちょう。主虹と副虹のあいだには「アレクサンドーの暗帯(あんたい)」と呼ばれるやや暗い帯が見えることがある。これは、主虹と副虹のどちらにも光が集まらない空白の角度範囲があるためだよ。
反射(はんしゃ)
光が、ものに当たってはね返ること。鏡(かがみ)に自分がうつるのも反射のおかげ。虹は、水のつぶの中で光がはね返って(反射して)できているよ。完全に反射することを「全反射(ぜんはんしゃ)」といい、光ファイバーケーブルの中で光が漏れずに遠くまで届くのもこの全反射を利用しているんだ。
屈折(くっせつ)
光が、空気から水(または水からガラスなど)へ進むとき、速さが変わって進む方向が曲がる現象のこと。虹が色に分かれるのは、色によって曲がる大きさ(屈折のしかた)がちがうから。紫の光は大きく曲がるので内側(約40度)に、赤の光はあまり曲がらないので外側(約42度)に見えるんだ。プールの中の自分の手がずれて見えるのも屈折のせいだよ。
波長(はちょう)
光が持っている「色のちがい」を表すもの。赤は波長が長く、紫は波長が短い。色によって光の曲がり方がちがうから、虹のように分かれて見えるんだ。
もっと知りたくなったら 📚
「光と色のひみつ、もっと知りたい!」「お家で虹を作ってみたい!」と感じた親子には、こんなアイテムがおすすめです。
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最後まで読んでくれてありがとうございます!次の「もしも?」「なんで?」でもお会いしましょう🌟




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